ろくぶんぎ座の系外銀河NGC3169&NGC3166(光害地)

NGC3169-3166
ろくぶんぎ座の系外銀河 NGC3169(左・光度10.5等・視直径4.8)・NGC3166(右・光度10.6等・視直径5.2’)
  • 【環境】2020/3/20 21:09 – 23:26/兵庫県明石市/気温11℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.6
  • 【光学系】FLT98CF (f=618mm・F6.3)/SVBONY CLS + ZWO IR/UVカットフィルター
  • 【カメラ】ASI183MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/D=50mm F4ガイド鏡/Lodestar Autoguider
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT3.82/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度 0℃・ゲイン150・オフセット30・180sec x 28コマ/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • ステライメージ8によるダーク減算、フラット補正、デベイヤー
    • FlatAideProによるシェーディング補正
    • DeepSkyStacerによる加算平均
    • Photoshop CC、ステライメージ8による調整
    • 2×2ソフトビニング、トリミング

2020/3/20の夜に光害地の自宅から撮影した、ろくぶんぎ座の系外銀河、NGC3169&MGC3166。

左のNGC3169は、中心の暗黒帯はなんとか写ったが、外側の淡い腕は無理だった。また、右のNGC3166は、中心部はかなり明るく難なく写るものの、その外側に広がる淡い部分はなんとか分かる程度となった。

今回はブロードバンド対光害フィルターによる撮影なので、このあたりが限界かもしれない。Quad BPフィルターでじっくり撮ればもっと淡い部分まで出るのかも。

この2つの銀河の他、NGC3166の右に小さい銀河が写っている。これはNGC3165(光度15等、視直径1.6’)。シミのようにしか写っていないが、それでも光害地の口径10cmで、このクラスの天体の存在を写すことができるのは、最近の機材とソフトウェアの進歩のおかげ。

銀河の番号入り画像は↓

ろくぶんぎ座の系外銀河(番号入り)
ろくぶんぎ座の系外銀河(番号入り)

それから、「ろくぶんぎ座」というのはマイナーな星座で、その名前からして南天のイメージがあるが、実際は天の赤道上の星座であり、しし座の南・うみへび座の北に位置する。有名な「NGC3115 スピンドル銀河(紡錘銀河)」もこの星座内にある。

ろくぶんぎ座

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