- 【環境】2020/10/25 0:00 – 3:24 / 兵庫県明石市/気温10℃/光害レベル:SQM-L測定値=19.2
- 【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)/ Comet BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/D=50mm F4ガイド鏡/Lodestar Autoguider
- 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度15℃(冷却忘れ)・ゲイン200・オフセット30・180sec x 61コマ/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
- 【処理法】
- ステライメージ8によるダーク減算、フラット補正、デベイヤー
- FlatAide Proによるシェーディング補正
- DeepSkyStackerによる加算平均
- Photoshop CC、ステライメージ8による調整
- 2×2ソフトビニング後、中央部を900×1200で切り出し。
2020/10/24の夜(日付が変わって25日になってから)、光害地の自宅で撮影した、さんかく座の系外銀河M33。月明はなし。
昨年は同じ光学系でQuad BPフィルターを用いてM33を撮影していた。
昨年のQuadBPフィルターの場合は、全体的に赤っぽくなって、画像処理でいくら頑張っても青色の成分が浮き出てこなかった。
今回のComet BPフィルターの場合、ステライメージでデベイヤーとオートストレッチ処理をした直後はまだかなり赤っぽかったが、その後にRチャンネルのコントラストを強くしたり、Lab色彩調整で青色を強くするなどしていると、銀河の腕の青色成分が出てきた。それでもまだ赤味が強くて全体的に紫色になったが、Quad BPに比べると色彩感が改善され、無光害地でのノーフィルター撮影に近づいた。もうちょっと工夫すれば、点在する散光星雲の赤色も更に強く出せるのではないかと思う。
露出については、Quad BPでの撮影時はゲイン300だったが、今回はそれよりも露光倍数が低いので200に下げた。露出時間は同じ180秒。
系外銀河についてはQuad BPより今回のComet BPのほうが良い印象。
なお、今回はASI294MC Proの冷却を忘れてしまい、非冷却状態で撮影してしまったのが悔やまれる。ちゃんと冷却していれば、外周の腕の淡いところまで出せたかもしれない。
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