散開星団M52と周辺の散光星雲(ACL200・光害地・Quad BP)

散開星団M52と周辺の散光星雲
散開星団M52と周辺の散光星雲
  • 【環境】2020/11/21 21:38 – 11/22 1:00 / 兵庫県明石市/気温7℃/光害レベル:SQM-L測定値=19.1
  • 【光学系】Askar ACL200(200mm F4)/ Quad BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・オフセット30・180sec x 42コマ/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • PixInsight: ダーク・フラット補正、加算平均、DBE
    • Photoshop CC、ステライメージ8による調整
    • 3×3ソフトビニング・トリミングなし

光害地の自宅からAskar ACL200で撮影した、カシオペア座の散開星団M52と、ケフェウス座にかけて分布している周辺の散光星雲。散光星雲が主体なので、Quad BPフィルターを用いた。

この辺りは秋の天の川の中にあり、散光星雲が多く分布している。下の画像は星雲の名称入り。

散開星団M52と周辺の散光星雲(星雲の名称入り)
散開星団M52と周辺の散光星雲(星雲の名称入り)

画像下半分にはクワガタのような形をした星雲(Sh2-157)がある。M52の右下のNGC7625は泡のように見えるので「バブル星雲」と呼ばれている。これは以前、多可町にてFLT98CF(f=約490mm)で撮影していた。

今回はそれより焦点距離がかなり短い200mmレンズでの撮影だが、下の画像のようにピクセル等倍でM52とバブル星雲付近を切り出すと、泡のような様子がそれなりに分かる(強調処理前なので淡いところは見えない)。

M52とバブル星雲(ピクセル等倍)
M52とバブル星雲(ピクセル等倍)

それから今回は、PixInsight(PI)の使用練習として、プリ処理(ダーク・フラット補正、位置合わせ、加算平均)および背景ムラを補正するDynamicBackgroundExtraction(DBE)を実施した。

200mmの広写野なので、長時間撮影による光害分布の変化の影響が大きく、背景にかなりのムラが出てしまった。DBEにて解消しきれなかったところは、Photoshopのマスク処理で細かく補正したが、本来の背景の色がよく分からないので、今ひとつ自信が持てない。なんとか仕上げたが、やはり無光害地での撮影に比べると星雲の淡い部分が出せていない。

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