ASIAIR PROとガイド鏡周りのユニット化

先日からASIAIR PROと3cmガイド鏡を使ったオートガイド環境の試行をしており、SE2赤道儀とBORG71FLとの組み合わせでは正常に撮影できる事を確認できた。

しかしこれまではASIAIR PROとガイド鏡、さらに各種配線などをBORG71FLの鏡筒を土台としてまとめていたので、鏡筒やカメラを交換しにくい状態だった(例えばAskar ACL200やカメラレンズなど)。

そこで、40cmの長いビクセン互換アリガタを購入し、それに鏡筒とカメラ以外の部分をまとめて載せ、「制御ベース」とすることにした。

ASIAIR PROとガイド鏡・電源・配線類をまとめた「制御ベース」
ASIAIR PROとガイド鏡・電源・配線類をまとめた「制御ベース」

制御ベースから外に出るケーブルは、ASIAIR PROに電源入力する12Vと赤道儀の制御用USB-シリアルケーブルの2本となる。片付けの際はこの2本を外して、(鏡筒&カメラ部も含めて)そこから上をまとめて室内に入れれば良いので楽。さらに赤道儀制御をSynScan Wi-Fiにしてしまうと電源ケーブルのみになるが、無線環境が不安定なのでここは有線のままにした。

制御ベース内の配線としては、ASIAIR PROの12V分岐出力に5VUSB電源への降圧コンバータを繋いで、レンズヒータ用USB電源と無線LAN子機用USB電源を確保した。冷却カメラ用12V電源とUSBケーブルもASIAIR PROから出している。ガイド鏡へのUSB接続もASIAIR PROから行っている。

ガイド鏡用のヒーターは5VUSB電源の数が足りなかったので付けず、ダンボールで作った大きめの簡易フードを付けた。とりあえずこれでしばらく様子を見たい。

ASIAIR PROは鏡筒の邪魔にならないようにアリガタの下側に取り付けたので、赤緯軸が回転する際の干渉を避けようとすると、ある程度先端側に寄せる必要があり、画像でわかるように重量がかなり先端寄りになってしまった。

鏡筒取り付け用にはアルカスイス互換のクランプを付けた。これにBORG71FLとASI294MC Proの組み合わせを載せると下の画像のようになる。

制御ベースの上にBORG71FLとASI294MC Proを載せたところ
制御ベースの上にBORG71FLとASI294MC Proを載せたところ

鏡筒部&カメラ部の取り付けはクランプを締めて、レンズヒータ電源とカメラ電源&USBを繋ぐだけなので載せ替えも簡単。

ただ、制御ベースがかなりの前側荷重なので、赤緯軸周りバランスを取ろうとすると鏡筒がかなり後ろに寄ってしまい、結果として前後距離が長くなってしまった。口径7cmのシステムにしては大げさに見えるし、風や振動に弱いかもしれない。元々これはAZ-GTi経緯台を赤道儀化した後に載せてお手軽撮影するために組んだものなので、もう少し赤緯軸周りの慣性モーメントを低減しておきたい。

とりあえずこれで試写してみようと思い、薄曇りの中無理に撮影した。

試写の様子
試写の様子

一応正常にガイド撮影できているようだ。ただし風はほとんど無かったので、風への耐性がまだ不明。

それとやはり前後が長いのが気になるところ。下の画像のようなプレートが余っているので、こちらを使って「横並び」にしたほうが良いのではないかとも考えている。

機材の横並び同架用プレート
機材の横並び同架用プレート

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