系外銀河 M98・M99をComet BPフィルターで撮影

系外銀河 M98・M99
かみのけ座の系外銀河 M98(右端・光度10.1等・視直径9.5’)・M99(中央左下寄り・光度9.8等・視直径5.4’)
  • 【環境】2021/1/16 2:54 – 4:51/兵庫県明石市/気温 0℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.7
  • 【光学系】BORG71FL + レデューサー0.72xDGQ + エクステンダーEF1.4x(400mm F5.6)/ Comet BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ASIAIR Pro/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
  • 【ソフトウェア<撮影&ガイド>ASIAIRアプリ(Android)/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・オフセット30/180sec x 37コマ(111分)
  • 【処理法】
    • PixInsight: ダーク・フラット補正、加算平均、ABE、PCC
    • Photoshop CC、ステライメージ9による調整
    • 2×2ソフトビニング・トリミングあり

かみのけ座の系外銀河であるM98とM99は視直径10分角以下と小さいが、400mm程度の焦点距離でも銀河らしいはっきりした形が写る。特にM99の方は渦巻の形がよく分かる。周囲には多数の系外銀河が存在しており、今回の画像にも多く写り込んでいる。下の画像はPixInsightのAnnotateImageで番号を入れたもの。

かみのけ座 M98・M99付近の系外銀河
かみのけ座 M98・M99付近の系外銀河

これはM天体とNGC,ICのみを表示したものだが、それ以外のPGC番号まで追加すると画面が文字で埋め尽くされるほどになる。


フィルターは、Comet BPフィルターを使用した。カラーカメラ向けのワンショット・ナローバンド系のフィルターだが、Quad BPと異なり青~UVの波長も通すので、系外銀河にはComet BPの方が向いているのではないかと思っている。

画像処理については、光害地なので毎回背景の色ムラ・輝度ムラに悩むが、今回の画像はほとんど背景であるためか、PIの処理でDBEを使うまでもなくABEで良好にフラット化出来た。またPCCも問題なく動作した。


先日から最近導入したASIAIRのテストを行っているが、今回もその一環で撮影したもの。機材構成はこちらとほぼ同じだが、レデューサーの後ろに1.4倍のEOS純正エクステンダーを付けており、結果としてBORG71FLの元の焦点距離と同じ約400mm(F5.6)に戻っている。これはフラットナー【7108】を所有していないための苦肉の策だが、もしフラットナーが有ったとしても、レデューサーを外して組み替えるのはちょっと面倒だと思う。BORG71FLはレデューサーと一体で288mm・F4.1の望遠レンズとして捉えて、EOSマウントのエクステンダーを付け外しするほうが分かりやすい。星像の劣化については、画像処理時にあまり良く分からなかったので良しとしている。

上記のような事を考えていると、同程度の口径で最近登場したAskar FRA400が気になってきた。これはフラットナー内蔵なので400mm・F5.6のままでフラットであり、レデューサーを付けると280mm・F3.9になる。周辺光量も豊富そうだし、とても魅力的ではある。しかしBORG71FLも約2年前に買ったばかりなので、今すぐ同クラスの鏡筒に買い換えるのは無駄な気がする。

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