- 【環境】
- 2021/10/29 1:20 – 10/29 4:37 / 兵庫県明石市/気温14℃/光害レベル:SQM-L測定値=19.1(月齢22の月明あり)
- 2021/10/30 0:47 – 10/30 4:00 / 兵庫県明石市/気温12℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.1(月齢23の月明あり)
- 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ CometBPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
- 【ソフトウェア】<撮影>APT3.88/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 126コマ(合計378分)/PHD2によるオートガイド
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, PCC
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- ピクセル等倍・トリミング有り
光害地の自宅で撮影した、アンドロメダ座の系外銀河NGC891。2日間とも月明のある時に撮影したが、半月より細い状態で撮影対象から離れていたので、ほぼ影響はなさそうだった。
今回の撮影は2晩で6時間(360分)以上かけてノイズが少なめだったのと、星像が比較的安定していたので、ピクセル等倍で処理した。そのため中心を横切る暗黒帯について、単純な直線ではなく枝分かれや蛇行があるなど細かな構造がわかるようになった。
ただ、周囲の淡い部分は光害に埋もれるというのは時間をかけてもあまり改善しないようで、周辺部を持ち上げようとするととたんにノイジーになってしまう。そのため、PhotoshopのプラグインのDfineでノイズ低減する際、周辺部は強めにするなどの対策を行った。
アンドロメダ座には有名な「アンドロメダ大銀河(M31)」があるので他の天体は見過ごされがちだが、このNGC891は視直径が10分角超えと大型で、見映えのするエッジオン型なので、撮影するには面白い対象である。過去には2014年に遠征地でFLT98CFを用いて撮影していたが、500mm程度の短い焦点距離でも暗黒帯がハッキリ写り、またポタ赤+100mmレンズでも存在が分かる程度に写っていた。
場所としては下の星図の通り。
近くにはアンドロメダ大銀河、M33、カリフォルニア星雲、ハート&ソウル星雲、二重星団など有名な天体が多くあるためか、NGC891はちょっと目立たない。
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