系外銀河 M63(ひまわり銀河)

系外銀河M63(ひまわり銀河)
M63 ひまわり銀河(りょうけん座の系外銀河・光度8.6等・視直径12.3’)
  • 【環境】2022/5/7 0:15 – 2:57 / 兵庫県明石市/気温 18℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.7
  • 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Comet BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
  • 【ソフトウェア】<撮影>N.I.N.A 1.10 HF3/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 53コマ(合計159分)/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, PCC
    • 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
    • 67%に縮小・トリミング有り

光害地の自宅から撮影した、りょうけん座の系外銀河M63。その形状から「ひまわり銀河」と呼ばれている。個人的はあまりヒマワリのようには見えないと思っているのだが、画像からは銀河の腕がツブツブの種のように見えなくもないので、その辺りから名付けられたのかもしれない。

光害のないところで撮影すると銀河周辺部にも淡い光芒があり、その中にも暗黒帯の濃淡があるのが分かる(はず)。しかし光害地では背景に埋もれてしまっている。もっと長時間露光すればそれらも浮かび上がってくるのかもしれないが、複数日にまたがった撮影が必要で、なかなか難しい。今回の画像処理は、最初はピクセル等倍で大きく処理しようと思ったが、ノイズが目立つために67%に縮小した。これでもまだノイズが目立つので本当は50%縮小が望ましいが、多少のノイズに目をつぶり出来るだけ大きめにした。

M63の位置は下の図の通り、りょうけん座のコル・カロリとM51(子持ち銀河)の中間辺りとなる。

M63(ひまわり銀河)の位置
M63(ひまわり銀河)の位置

りょうけん座には大きくて明るい銀河が数多くあり、春の銀河祭りでは、おとめ座、かみのけ座、おおぐま座等と共に主要な撮影領域となるところ。

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