2023/1/26未明 C/2022 E3 ズィーティーエフ彗星

C/2022 E3 ズィーティーエフ彗星(2023/1/26 2:38-5:39)
C/2022 E3 ズィーティーエフ彗星(2023/1/26 2:38-5:39)・りゅう座を通過中・ステラナビゲータによる光度=5.4等・明石市
  • 【環境】2023/1/26 2:38 – 5:39/兵庫県明石市/気温 -2℃/光害レベル:SQM-L測定値=19.2
  • 【光学系】BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)/ Comet BPフィルター
  • 【カメラ】ASI294MC Pro
  • 【架台・ガイド】AZ-GTi赤道儀モード/ASIAIR Pro/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
  • 【ソフトウェア<撮影&ガイド>ASIAIRアプリ(Android)/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30/180sec x 59コマ(177分)/2×2ビニング
  • 【処理法】
    • 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, 彗星核基準で加算平均
    • 後処理(ノンリニア):PixInsight・ステライメージ9・Photoshop
    • トリミング有り

本日(2023/1/26)未明、光害地の自宅から撮影したZTF彗星(C/2022 E3)。

1月22日から4日ぶりの撮影だが、彗星の形状は日々しているようだ。ダストの尾(ダストテイル)とイオンの尾(イオンテイル)は昨年末ごろから徐々に両者のなす角度を狭めてきたが、今日は完全に重なっている。アンチテイルも大きくなってきているようだ。本体の丸い緑色の光芒、黄色くて太いダストの尾とアンチテイル、青くて長く淡いイオンの尾と、かなり派手な彗星になってきた。ただし光害地では背景の明るさに埋もれがちなので、今回もかなり強めの処理でイオンの尾をあぶりだした。そのためノイズが消しきれず荒れ気味の画像となったが、彗星の形が分かるということを優先した。

実は今回、撮影時にハードウェア2×2ビニングしてしまうというミスをしている。そのような設定をした覚えは全く無いのだが、おそらくタブレットのASIAIRアプリでAutorunの設定をするとき、間違って手が触れたか何かによって2×2になってしまったのだと思う。撮影時には気が付かず、PixInsightのWBPPで警告が出て判明した。あわてて2×2用のフラットとダークを撮って処理したが、やはり粗い画像になってしまった。


また今回は7cm10倍の双眼鏡で眼視もしてみた。こぐま座の上の方を見ていくとすぐにそれらしき光芒を捉えることが出来たが、淡い円形状にしか見えなかった。大型で明るめの球状星団のような印象で、ダストの尾の広がりは分からなかった。手持ちではブレが大きいので、三脚に固定するか経緯台望遠鏡ならば分かったのかもしれない。

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