2025/9/8 未明の皆既月食は自宅から撮影&観望した。本影食の開始が1時27分なので、夕方に機材をセットして仮眠した。夕方はべタ曇りであまりやる気が出なかったが、1時前に起きるとほぼ快晴。早速撮影と、双眼鏡での観望を行った。
撮影機材は以下の通り。
- BORG71FL+1.4×テレコンバーターDG+ASI183MC Pro(560mm, F7.9)、UV-IR CUT Filter
- AZ-GTi(赤道儀モード)+ ASIAIR Pro
部分食の間には時折雲が通過して心配だったが、食が進むにつれておおむね快晴となった。

部分食は光の当たっているところと影のところの輝度差が大きく、HDR処理をしなければ両立することができない。しかし双眼鏡での眼視ではその両方の部分が難なく見え、明るい所から暗い所へのグラデーションが美しい。いつものことだが、月食の時には人間の眼のすばらしさを実感する。

皆既開始直後は、まだ影の端の方がかなり明るい。

食の最大は3時12分。今回は皆既の継続時間が1時間20分程度あり、じっくりと観望できた。

皆既食の終了時には、影から出てくる部分がダイヤモンドリングのように輝いて美しいのだが、画像では肉眼(双眼鏡)で見たときの美しさを再現しきれない。

皆既が終わるともう朝。月曜なのでそのまま仕事をしなければならない。なかなか慌ただしい朝となった。
それから、Pentax KPと17mmで皆既中の星空をアストロトレーサーで撮影してみた。隣家の屋根越しに皆既中の赤い月が浮かんでいる。ただし元々光害地という事もあり、満月の強い光は無くなっても背景のかぶりは大きい。

月はみずがめ座の中にいて、近くに目立つ星座などがないのが残念。
コメント