今回の火星の地球への最接近は2022/12/1だったが天候が悪く撮影できず、その翌日の12/2の夜に撮影することが出来た。
火星の撮影は2020年12月2日以来なのでちょうど2年ぶりとなる。前回の接近(2020/10/6)は視直径が22.6″となる準大接近だったが、今回は中接近で17.2″とかなり小さい。この先は小接近の期間に入ってしまい、次に17″程度になるのは2031年5月(16.9″)となる。そのため小口径でもある程度模様を詳細にみられる機会はかなり先になりそうだ。
なお、火星については前回2022年の準大接近時にミューロン180Cを調達するなど気合を入れて撮影したが、今年は中接近ということもあってあまり優先度が高くなく、全く撮影しないまま気が付けば最接近日となってしまっていた。
今回撮影日の12/2の夜は、それまで暖かかったのが冬型になって急に冷え込み、いかにもシーイングが悪そうな雰囲気だったが、望遠鏡を向けてみると意外と悪くなかった。それは「この季節にしては」という意味で決して良くはないのだが、冬よく見られる「川底の石のようにゆらゆら揺れる」というひどい状態ではなかった。
画像処理では相変わらずリンギングがひどいが、RegiStaxのリンギング低減機能を使うと本体の模様も若干ぼやけてくるので、もうあきらめてそのままにしている。
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