A’s balconyサイト・ブログの再構築に伴い一旦削除していた「銀塩フィルム写真時代の古いホームページ」を再掲載した。
いつまでも残しておくのは、単に思い出として懐かしいというのもあるが、特に下記2つのビッグイベントの記録があるから。
ヘール・ボップ彗星 Hale-Bopp (C/1995 O1)は、リンク先の記録にあるように晴れた日は平日でも近場の郊外に出て観測し、休前日には何度も峰山まで行って観測した。当時はまだスカイメモRも持っておらず、銀塩フィルムによる固定撮影だが、それでも薄明中にイオンの尾まで写ってしまうほど明るかった。
この彗星をきっかけに、学生時代以来しばらく遠ざかっていた天文活動を再開した。彗星が過ぎ去ってしまってから、スカイメモRとEF200mm II F2.8L USMを購入したが、この2つは今でも現役で使っている(使用頻度はかなり下がってしまっているが)。
しし座流星群については、前回大出現が1966年であり、母天体のテンペル・タットル彗星が33年周期なので、1999年に大出現が期待されていた。その1999年11月18日には私も友人達と晴れ間を求めて徳島の方まで遠征したが、結局空振りに終わった。
その後は大して期待していなかったが、2001年にアッシャー博士のダストトレイル理論により、日本での大出現が予測された。このときは半信半疑ながら、念の為観測することにした。ただし1999年の空振りで懲りているので、砥峰・峰山の方までは足を伸ばさず、光害の残る近郊(吉川付近)にとどめ、カメラも1台だけで標準レンズのみの固定撮影であった(しかも、フィルムは手元にあったISO400のもの)。
このようにあまり期待していなかったが、23時頃から明るくて経路の長い流星がどんどん流れ始め、明け方には数え切れない流星が降ってくる状態となった。薄明開始後、帰りの車の中からもまだ薄明の空を流星が飛んでいるのが見えた。
無光害地まで行って、フィルムもISO800か1600のものを使っていれば、もっと写ったはずだし、眼視でも桁違いの数の流星雨が実感できたと思うが、後の祭り。しかしそれでもおそらく数百個(千近い?)の流星は見えた。
今の機材(デジカメや高性能レンズ)は銀塩フィルム時代から大きく進歩しているので、またこれらのような大きな彗星や流星群が来たらどれだけすごい画像になるのかと思っているが、残念ながらまだそのような幸運には巡り合っていない。
なお、百武彗星(1996年)は私自身が天文活動OFF期に入っていて見逃し。ホームズ彗星(2007年のアウトバースト)は砥峰にて眼視で観測できたが、デジカメ購入前で、フィルムでも画像が残っていない。
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