NGC2903(光害地・SVBONY CLS)

系外銀河 NGC2903
NGC2903 (しし座の系外銀河)光度8.9等 視直径12.6′
  • 【環境】2020/3/16 23:44 – 3/17 1:33/兵庫県明石市/気温0℃/光害レベル:SQM-L測定値=19.1
  • 【光学系】FLT98CF 直焦点(618mm F6.3)/ SVBONY CLS + ZWO IR/UVカットフィルター
  • 【カメラ】ASI183MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/D=50mm F4ガイド鏡/Lodestar Autoguider
  • 【ソフトウェア】<撮影>APT3.82/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】センサー温度-10℃・ゲイン178・オフセット30・180sec x 24コマ/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
  • 【処理法】
  • ステライメージ8によるダーク減算、フラット補正、デベイヤー
  • FlatAide Pro によるシェーディング補正
  • DeppSkyStackerによる加算平均
  • Photoshop CC、ステライメージ8による調整
  • 2×2ソフトビニング、トリミングあり

しし座の口元(ししの大鎌の刃先)にある大型の系外銀河NGC2903。

小口径向けの撮影対象が乏しい春の空ではありがたい存在で、赤緯(+21°)からしても撮影しやすい位置にいるため、何らかの機材の試写などでとりあえず撮影することが多い。

最近でほぼ一年前(2019/3/8)に同じ光学系で、ASI294MC Pro + Quad BPフィルターで撮影していた。

このときも今回も画像処理時に2×2ビニングしてトリミングしているのは同じだが、今回の183MC Proのほうがセンサー画素ピッチが細かいので、画像上の銀河の大きさが前回より大きい。そのため、銀河の腕のモクモクした雲のような感じがよりわかりやすくなった。

対光害フィルターとしては、前回のQuad BPフィルターに対して今回はSVBONY CLSとした。これは系外銀河向けフィルター検討の試行でSVBONY CLSのほうが時間効率的に良好だったため。

特に今回は画素ピッチが細かいセンサーなので、光量を稼げる選択とした。


よく見ると、NGC2903の周囲に暗い系外銀河がいくつかうっすらと写っている。ステラナビゲータで番号を調べて書き込んだのが下記の画像。

NGC2903と周囲の系外銀河
NGC2903と周囲の系外銀河

いずれも16~17等級の暗さであり、この光害地で、しかも10cm未満の小口径でこの等級が写ることに驚いた。

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