- 2021/12/28 18:04 神戸市垂水区
- PENTAX KP / XRリケノン 135mm F2.8 -> F4.0
- ISO1600, 2.0 sec. x 4コマ(固定撮影)・加算平均合成
- Lightroomで現像、ステライメージで加算平均、4×4ソフトビニング・トリミング
- Photoshopで調整
昨日の夕方は晴れそうだったので、舞子まで行ってレナード彗星(C/2021 A1)と明石海峡大橋の撮影を行った。
12月中旬から夕方の南西低空に見えているレナード彗星だが、彗星の位置は徐々に南側に移動している。そのため、明石海峡大橋の淡路島側主塔と彗星を同じフレームに収めるために、撮影場所を徐々に西に移動してきた。2021/12/17はマリンピア神戸(垂水)、2021/12/19はアジュール舞子中央付近(垂水~舞子間)、2021/12/20はアジュール舞子のホテル・セトレ付近(舞子)、そして今回は移情閣付近(舞子)となった。
今回は全体的に雲は少なめだが、低空の雲は晴れず、彗星付近も薄い雲があってなかなかクリアな状態にはならなかった。上の固定撮影画像は2秒✕4コマ加算平均だが、これ以上合成コマ数を増やすと彗星と星が線になってしまう。
彗星を単独で彗星核基準で合成する場合は合成枚数を増やせるが、固定撮影である限りは、一コマあたりの露出は2~3秒が上限になる。
そこで今回はPentax機ならではの機能であるアストロトレーサーを使い、一コマの露出時間を20秒まで増やして撮影し、合成してみた。
- 2021/12/28 18:09 – 18:11 神戸市垂水区
- PENTAX KP / XRリケノン 135mm F2.8 -> F4.0
- ISO800, 20 sec. x 7コマ (アストロトレーサー使用)・彗星核基準加算平均合成
- Lightroomで現像、ステライメージで加算平均、2×2ソフトビニング・トリミング
- Photoshopで調整
そもそも強烈にライトアップされた明石海峡大橋越しに撮影しているので、当然ながら光害によるカブリが酷い。しかし無理やり処理すると淡い尾がなんとか見えてきた。
光度については、ステラナビゲータの情報では4.2等となっている。上の画像よりもう少し広い範囲で周囲の恒星の光度を記入したのが下の画像。
彗星が明石海峡大橋のライトアップによるカブリに入ってしまっているのと、核がぼんやり広がっているので恒星との比較がしにくいが、大雑把に見て4等級前半ぐらいかと思う。
それにしても酷いカブリ・・・。彗星だけを撮影するならば、ライトアップの影響を受けない橋の西側で撮影するほうが良いが、場所を移動していると彗星が沈んでしまうので仕方がなかった。
今回の待機中スマホ画像。
左上の明るい星は木星、手前側の主塔の上に土星が写っている。右下のライトアップされた建物は移情閣(孫文記念館)。
手前に写っている機材は小型の三脚とPentax KP, 135mm望遠レンズだけで、これらを小型リュックに入れて背負って徒歩移動している。これだけでもガイド撮影ができるので、アストロトレーサーはありがたい機能である。KPはバッテリーの容量と外部電源対応に不満があるため、新しいアストロトレーサーType3が使えるK-3 IIIが可動液晶なら購入を検討したところだが、本当に惜しい。K-3 IIIはAPS-Cハイエンド機で高価なので、モバイルバッテリー給電対応とアストロトレーサーType3に対応した可動液晶型APS-Cミドルレンジ機(KP後継?)に期待したいところ。
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