- 【環境】2022/1/1 20:14 – 1/2 1:38 / 兵庫県明石市/気温0℃/光害レベル:SQM-L測定値=19.0
- 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Quad BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
- 【ソフトウェア】<撮影>APT3.90/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 94コマ(合計282分)/PHD2によるオートガイド
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, PCC
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- 2×2ソフトビニング・トリミング有り
2022年最初の撮影は元旦の夜、自宅からの馬頭星雲となった。上の画像は馬頭星雲と近くの反射星雲NGC2023付近をトリミングしたもの。トリミング無しの画像は下。
馬頭星雲はオリオン座の暗黒星雲で、馬の頭に似た形をしていることからその名で呼ばれている。この暗黒星雲自体にはBarnard33(B33)という番号が付けられており、これを浮かび上がらせている背景の赤い散光星雲にはIC434の番号が付いている。
また、左上の青白い星雲はNGC2023という反射星雲で、その周辺部には暗黒星雲が複雑に入り組んできている様子がわかる。
馬頭星雲をここまで拡大して撮影したことはこれまで無かったが、黒のベタ塗りではなく微妙な濃淡があることがわかった。
背景の散光星雲(IC434)が赤色ではなくオレンジ色になっているのは、Quad BPとASI294MC Proを組み合わせてHα主体の散光星雲を撮影しときにいつも起こる現象。ステライメージのLab色彩調整で赤色成分を増やして黄色成分を減らすと、見慣れた感じの赤い星雲になる。
だが、私自身は元のオレンジ色が混ざった色合いが割と好きなので、いつも黄色成分を減らさずオレンジ色のままにしている(例えば他には、パックマン星雲)。
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