昨夜は自宅にてオートガイドソフト(iAG)のテストを兼ねて、FLT98による撮影を行うことにした。
天気はほぼ快晴となったが、秋にもかかわらず春のような霞んだ状態で、光害も多め。どうやら黄砂が来ているらしいが、その影響だろうか。
とりあえず、光害があっても何とか写ってくれそうなM42(オリオン大星雲)を撮影することにした。
試し撮りでは、LPS-P2を付けているのに背景が赤くかぶってしまった。いつもはLPS-P2を付けると青っぽくかぶるのだが、それだけ空の状態が悪いようだ。これならやっぱり山に行った方が良かったかも、と思いながら撮影を続行したが、オリオン座が南中する明け方近くにならないと、まともな画像が得られなかった。
今回は試しに180°回転させた画像を半分ずつでコンポジットすることにした。デジカメのノイズが画面均一ではなく偏っているような気がしたので、それを緩和出来ないかと考えた(それぞれフラット補正した後、回転させてコンポジットする)。
- 2009/10/18 0:48- /加古川市
- William Optics FLT98CF (D=98mm, f=618mm) / LPS-P2
- クローズアップレンズAC2による簡易レデューサー
- Kiss X2 / ISO400
- ガイド鏡:ケンコーSE102
- ガイドカメラ:NexImage
- ガイドソフト:iAG
- 300sec x8, 60sec x8 コンポジット
- ステライメージ6、PhotoShop Elements 5による画像処理、トリミング有り
色々と処理をしてみたが、やはり背景と星雲の淡いところはノイズが残った。これから冬にかけて、もう少し良い状態の空と低温で撮影できる機会を待ちたい。
それから180°回転コンポジットによる効果だが、ノイズの偏りがやや緩和され、ステライメージで周辺減光やカブリを補正する処理が割とやりやすくなったと思う。ただしコンポジットの手間は増えた。
iAGによるオートガイドは、撮影開始直後に星の流れが目立つコマがあった。ガイド自体は概ね±0.5~1ピクセル以内の誤差で出来ているようなので、やはりガイドマウントやカメラ周辺のたわみなどが原因だろう。これも撮影しているうちに安定してきて、ほとんど流れなくなった。
なお、最近の撮影では赤緯方向の修正を一方向に制限する「DEC Auto 1way Disable」機能をなるべく用いるようにしている。キャリブレーションの時間は延びるが、赤緯方向の補正頻度が格段に減少する。
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