昨年12月11日の夜に兵庫県多可町に遠征した際、直焦点撮影の傍ら、別カメラを用いて三脚固定で北天を連続撮影していた。30秒露出で合計280コマ程度になるが、それが未処理のまま残っていた。
それで、今回はこの連続画像を用い、星の軌跡が伸びていくような動画を作成したいと思った。しかし、世の中の多くの動画作成ソフトにおいて、そのような機能は見掛けたことがない。その場合は仕方なく手作業ということになる。要するに、1コマ目から最終コマまで、順番に比較明で画像を重ねていく途中過程を全て静止画で出力すれば、あとはそれらの画像を動画化すればよい。
しかし、10コマ程度ならともかく、数百コマを手作業というのはさすがにきつい。そう思ってWEBを色々と検索していると、まさにそのような動画を自動作成してくれるソフトを見つけた。
これは比較明画像を作成するソフトだが、その途中過程を動画化してくれる。比較明画像と動画が一度に簡単に作成出来て、しかも、天体撮影で必要なダーク減算処理も行ってくれる大変ありがたいソフトだ。
早速、上記の北天画像から動画を作成してみた(YouTube)。
こちら(↓)は同時作成した 静止画像。
結果を見て思ったのだが、この手の画像・動画はやはり何らかの前景が無いと味気ない。今回は山がちょっと写っているだけだったので、画面内で単に星が回転しているだけになってしまった。
また、星の数が多すぎなのも良くない。光跡無しの動画なら、感度が高めで暗い星まで写っている方が良いが、光跡を引かせるなら、もうちょっと少なめの方が良かったと思う。
次回撮影の機会には前景を入れて、また画像処理時に暗めにして星の数を絞ってみたい。
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