RStackerによるEOS Kiss X4の画像処理

私が天体撮影に用いているデジカメはEOS Kiss X2(改造機と無改造機1台ずつ)で、RStacerのテストもKiss X2のファイルでしか行っていなかったが、先日、多可町でA(2)さんのKiss X4を借りて撮影することが出来たので、一連の処理を行ってみた。

撮影対象はふたご座のカストルの足元付近の星野で、散開星団M35やくらげ星雲、モンキーフェイス星雲等がある領域である。

レンズはEF 100mm F2.8L マクロ IS USMを付けてスカイメモRに載せ、F2.8開放、ISO800で3分露出を10枚撮影した。

撮影画像やダーク画像のRAWファイル(CR2)をRStacker同梱のDNGConverterLauncherでDNGに変換し、フラット画像とフラットのダークも8枚ずつ撮影して同様にDNGに変換。これらをRStackerでダーク減算、フラット補正処理した。

結果としては、Kiss X2と同様、問題なく処理することが出来た。RStackerについては、以上のようにKiss X4での動作が確認できた。

ただし、画像を見て分かるが、色ムラがかなり多い。画面の中央付近が赤っぽく、背景にも恒星にも色ムラが乗ってしまっている。そのため、星雲の強調があまり出来なかった。

実は、今回フラット画像を撮影する際に問題が生じていた。以前FLT98CFにも用いたELシートでフラットを撮影したのだが、画面内で色ムラが生じている。左の画像では、左右で色が違う。カメラとシートの位置関係を変えて撮影すると色ムラも移動するのでレンズやカメラの問題では無いようだ。FLT98CFの時にも色ムラが生じていたのかもしれないが、今回は画角が広く、F値が小さいので目立ったのかもしれない。

そこで仕方なく、トレーシングペーパーを付けて空を撮影する方法に逆戻りした。
四隅が青っぽいが、上下左右方向の色ムラは無さそうだ。

今回のふたご座付近の画像はこちらのフラットで処理したものだが、それでも中心部付近が恒星も含めて赤っぽい。そういうことなので、中心部が赤っぽいのはフラットのせいであるとも言い切れない。

今回はRStackerの動作テストということで、これ以上は追究しないことにするが、いずれにせよ、フラット撮影方法は見直す必要がありそうだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました