今日の未明、木星と火星の撮影を行った。
まずは木星。
今回は大赤斑が良く見える位置に来てくれた。木星面上の黒丸は衛星「イオ」の影。
シーイングは良くも悪くもなく、透明度はそこそこだが、空がやや黄色っぽいのか、眼視では大赤斑が見にくかった。
現在の木星は双子座にあって赤緯が高いため、高度の上がり方が早く、ベランダから見えている時間は短めである。そのため、今シーズンは観測数が少なくなるかもしれない。
続いて火星。
火星は2012年3月27日以来、約1年半ぶりの拡大撮影となった。
火星はまだ距離が遠く、眼視でも赤い楕円状の円盤にしか見えない。
撮影は出来るだけ高度が高くなるのを待っていたので薄明開始後になった。それでもまだ30°程度しかない。
現在の等級は1.6等で、-2.1等の木星に比べると肉眼ではとても暗く見える。しかし拡大撮影では、視直径が小さく単位面積当たりでは結構明るい。そのためカメラのゲインは木星に比べてそれほど上げなくても済む。肉眼で明るく見えても面積が大きくて暗い土星とは対照的だ。
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