ミューロン180C+レデューサーによるM42中心部のライブスタック撮影(光害地)

M42 オリオン大星雲の中心部
M42 オリオン大星雲の中心部 (ミューロン180C + 純正レデューサー)
  • 【環境】2020/3/16 20:24 – 20:43/兵庫県明石市/気温 4℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.6
  • 【光学系】ミューロン180C / μフラットナーレデューサー(f=1728mm・F9.6) / ZWO UV/IRカットフィルター
  • 【カメラ】ASI183MC Pro
  • 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ノータッチ恒星時追尾
  • 【ソフトウェア】<撮影>Sharp Cap Pro 3.2 <ガイド>なし
  • 【撮影法】センサー温度0℃/ゲイン:121/ROI:なし
  • 【露出】撮影時間:総計15分:(4.0sec. x 15フレームライブスタック) x 15
  • 【処理法】
    • ダークは撮影時に処理・フラット処理なし
    • ステライメージ8にて加算平均
    • ステライメージ8、Phtoshop CCで調整
    • 4×4ソフトビニング

先日、自宅でミューロン180Cと惑星撮影用機材の調整を金星で行ったが、その後に、惑星用機材をミューロン用レデューサーに置き換えてオリオン座のM42(オリオン大星雲)の中心部を狙ってみた。

現在鏡筒にガイド鏡を設置できないため、オートガイドなしの恒星時追尾のみ。星がなんとか点になる4秒露出のライブスタックを60秒ごとに自動保存&クリアして撮影をした。極軸もちゃんと合わせていないため、M42がどんどん写野からずれていく。M43(鳥の頭の部分)が写野から外れかかった時点で中断し、品質の悪いファイルを除外して確保できた15ファイル分をステライメージで加算平均した。つまり、露光時間の総合計は15分。

ミューロン用のフラットパネルを用意していないため、フラット撮影はなし。フラット処理ができないので対光害フィルターもなし(色むらを処理できないため)。ただし、カメラの「ASI183MC Pro」はホットピクセルとアンプノイズが目立つので、ダークだけは鏡筒先を板でふさいで簡易的に撮影し、ライブスタック時に適用した。

ガイドなしでたった15分露出だが、ステライメージとPhotoshopで色々調整すると、結構見られる画像になった(ただし細かく見ると色々アラがあって、ノイズ処理を強めにかけて誤魔化しているところが分かってしまう)。

今回、パソコン・カメラ・鏡筒はそのままで、惑星用機材を抜いてレデューサーに入れ替えてピントを合わせ直すだけで、SharpCapも立ち上げたまま、カメラも電源とUSB接続を切らず冷却したままだった。もう少し品質を上げるなら、カメラのみASI294MC Proに交換するのも良いかもしれない(カメラはEOSマウントで統一しており、電源とUSBケーブルは共通なので、すぐに入れ替えられる)。

平日に惑星を撮影したあと、いつもならそのまま片付けて寝るところ、オマケ的に何か明るめの星雲星団を気軽に狙ってみるのも面白そうだ。

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