- 【環境】2020/9/21 23:13 – 9/22 0:16/兵庫県神河町・砥峰高原/気温10℃/光害レベル:SQM-L測定値=21.4
- 【光学系】SIGMA 18-35mm F1.8 DC HSM -> 29mm F2.8/プロソフトンクリア+スターリーナイトフィルター
- 【カメラ】PENTAX KP
- 【架台・ガイド】ポラリエ/ノータッチ恒星時追尾
- 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
- 【撮影法】ISO1600, 120sec. x15コマ
- 【処理法】
- RStackerでダーク減算(フラット処理なし)、Lightroom Classicで現像(周辺減光・ゆがみ補正)
- DeepSkyStacerで加算平均
- ステライメージ8, Photoshop CCで調整
2020/9/21の夜に砥峰高原で撮影した、はくちょう座の画像処理を行った。
今回はケンコーの「PRO1Dプロソフトンクリア」と「スターリーナイト」フィルターを重ねて付けている。
多数枚コンポジットして星雲や天の川の強調処理をする場合、プロソフトンAでは効果が強すぎて星がうるさくなる。今回用いたプロソフトンクリアはプロソフトンAよりもソフト効果が小さいが、それでもまだ強すぎる感じがする。M27(あれい星雲)の目印となる「こぎつね座のW字」が滲んでいるので、5等星ぐらいまで効果が及んでいる。強調処理をする場合はもう少し効果が弱いほうが良さそうだ。一方、一コマ撮りや数コマ合成で強調処理が弱い場合この程度でちょうど良い。このフィルターはやはり星景に適していそうだ。
砥峰高原の天頂付近は光害が少ないのでスターリーナイトフィルターは不要かと思ったが、それでも星雲強調に有利かと思って付けている。
フラット補正については、この焦点距離ではあまりうまくいかないので「無し」として、Lightroomのプロファイル補正で周辺減光(および歪み)を補正している。光害や薄雲などによる背景のムラは、ステライメージのカブリ補正を何度も行って目立たないようにした。それでも残るムラは、Photoshopで背景部分の彩度を落としてごまかしている。天の川や大きな星雲がある星野画像の背景処理は、やっているうちに何が正しいのか分からなくなってきて、いつも苦労する。
ところで今回、久しぶりにリモートタイマーコントローラーを使ったため、設定をミスして120秒もの撮影間隔を空けてしまい、撮影コマ数が本来の半分程度になってしまった(撮影完了後に気がついた)。
ネット通販では安価なリモートタイマーコントローラーを手軽に買えるが、撮影間隔(インターバル)を「露出時間込みで設定するタイプ」と「露出と露出の間の空白時間のみ設定するタイプ」の2通りが有るようなので注意が必要だ。私は両方のタイプを所有しており、今回持っていったものは後者だったが、前者と勘違いしていた。リモートタイマーコントローラーを複数所有する場合、どちらかに統一しておくほうが良さそうだ。
本来なら2分×30コマ程度の総露出を稼げていたはずなので残念。
コメント