- 【環境】2021/6/9 22:30 – 6/10 0:17/兵庫県明石市/気温24℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.6
- 【光学系】ミューロン180C + 純正レデューサー(1780mm F9.9)/ CometBPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
- 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・オフセット30・60sec x 63コマ/PHD2によるオートガイド
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight – WBPP, ABE, DBE, PCC
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop CC
- ピクセル等倍・640×640で切り出し
光害地の自宅にて撮影した、へびつかい座の惑星状星雲NGC6309。「ボックス星雲」と呼ばれているようだ。そう言われれば長方形の箱のように見えなくもないが、それほどはっきりした箱型形状でもないように思う。
位置は下の星図のとおり。
この星雲は視直径が長径方向で19秒角しかなく、これは大接近時の火星よりもはるかに小さい。今回は焦点距離約1800mmで撮影しピクセル等倍で切り出したが、それでも小さく、詳細な構造はわからない。今回用いたカメラはセンサー画素ピッチ4.63μmのASI294MC Proだが、星雲の輝度は高いので、センサー画素ピッチが2.4μmのASI183MC Proを用いることも考えた。ただそうなると解像度が倍程度になり、ガイドできるかどうかが大きな問題になるため、294の方を使うことにした。
露出時間は60秒で90コマ程度撮影したが、流れているコマがかなり多く、最終的にスタックに使えたのは63コマのみで歩留まりが悪めだった。これはガイドずれというよりも振動によるブレのほうが大きそうだ。露出時間をもっと短くしてコマ数を多くしたほうが良かったかもしれない。
コメント