ペルセ群は雨なのでライブ配信で見た

今年のペルセウス座流星群(ペルセ群)は好条件とのことで期待していた。この時期は毎年(台風が来なければ)おおむね晴天が期待できるのだが、今年はなぜか嫌がらせのように前線が停滞してまさかの雨天続き。盆休みに堪能できるはずのペルセ群、衝前後の土星・木星、新月期の星雲星団などを全て諦めざるを得なくなった。

仕方がないので、ペルセ群はせめてYouTubeのライブ配信で見ようかということになった。ペルセ群のライブ配信は様々なところが実施していたが、一番良かったのは朝日新聞宇宙部チャンネルの、ハワイ・マウナケアの国立天文台すばる望遠鏡からの配信。

感度をかなり上げているためか、最初見たときは「星がギラツキ気味」と感じたが、見ているうちにすぐ慣れた。それよりもその高感度のおかげか、とにかく細かい流星が数多く流れるので、長時間見ていても飽きない。画面を良く見ると、広角画面にもかかわらずぎょしゃ座の散開星団M38やふたご座の散開星団M35が確認できたので、おそらく肉眼以上に暗い流星まで見えているのだろう。星空だけを映しているのではなく、立ち並ぶ望遠鏡ドームの風景になっているのも良い。

部屋の照明を消し、プロジェクターで画面をスクリーンに投影して、寝っ転がって見ることにした。

このライブ配信には音声がないので、BGMとして部屋のオーディオで冨田勲をかけると、とても良い雰囲気になった。

朝焼けで青から赤のグラデーションになっていく空に、「Dawn Chorus」は似合い過ぎ。

薄明の中を明るめの流星が続々と流れる様子を見たのは、2001年のしし座流星群以来かもしれない。その時は自分の肉眼だったし流れる頻度はしし座のほうが圧倒的に多かったが、雰囲気的には近いもの感じた。

ハワイが夜明けになりライブ配信を見終えた後は、徹夜の観望を終えたときの独特のけだるい感じになったが、日本時間ではまだ真夜中過ぎ。この時差(19時間)のおかげで、本当に徹夜しなくても済むところもありがたい(ハワイにサマータイムは無いそうだ)。

ハワイのライブ配信の後は、日本の北海道(なよろ市立天文台)からのライブ配信を見たが、こちらもかなりの頻度で流れていた。しかし睡魔に勝てず、2時過ぎごろに脱落して寝てしまった。


最近はカメラの発達で、惑星にしても星雲にしても、肉眼よりカメラのほうが良く見えるようになった。流星についても同じかもしれない。とはいえ、苦労して山に行って、徹夜で蚊に刺されながら天の川と流星を自分の肉眼で見るという体験の価値が低くなるわけではないと思う。

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