- 【環境】2021/8/10 22:45 – 23:55/兵庫県明石市/気温28℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.7
- 【光学系】ミューロン180C + 純正レデューサー(1780mm F9.9)/ CometBPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
- 【ソフトウェア】<撮影>APT3.84/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン300・オフセット30・60sec x 60コマ/PHD2によるオートガイド
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight, WBPP, ABE, DBE, PCC
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- 2×2ソフトビニング・1200×1200で切り出し
光害地の自宅から撮影した、たて座の散開星団M11。
先日、ガイドスコープとガイドカメラを新調した際にテストとして撮影した。
60秒露出を64コマ撮影して、星が明らかに流れていて没にしたのが4コマのみで、正常な60コマを合成した。ガイドスコープとガイドカメラの更新は成功といえる。
薄雲気味のところを強行して撮影したが、星のにじみはそれほど目立たなかった。
対光害フィルターを付けて光害地で撮影した場合、どうしても星の色が薄くなってしまう。散開星団は様々な色の星が宝石のようにちりばめられている様子が美しいのであって、光害地で色が消えてしまうと味気ない。対光害用として強力なQuad BPは青色を通さないので色がほとんど無くなってしまうが、今回用いたComet BPは青色も通すので、青っぽい星と黄色い星が一応分かれて写っている。
このM11は散開星団の割には集中度が高くて視直径が小さいので、大型でまばらな球状星団に似ている。そのため、長焦点のミューロン180Cで撮影してもばらけた感じにならず、まとまっている。
たて座の天の川の中にあるので、無光害地にて広写野で撮影すると、天の川と暗黒星雲による濃淡をバックに浮かんでいる様子が分かる。やっぱりそちらのほうが見栄えは良い。
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