KATO SL人吉

先日発売されたKATO(関水金属)のNゲージ鉄道模型「SL人吉」セットが到着した。SL人吉の実物については今年6月に熊本まで追っかけ撮影に行った。

その直後にKATOから発売がアナウンスされたため、気分が高まっていたこともあり、すぐさま予約していた。8620形蒸気機関車の東北仕様は2020年に出ていたので、いずれ九州の58654も出るかと思って待っていたが、ちょうど58654号機の誕生100周年に合わせた登場となった。

SL人吉、蒸気機関車「100歳」祝う JR八代駅で記念式典 24年3月で運行終了 熊本|熊本日日新聞社
JR九州の人気観光列車で九州唯一のSL「SL人吉」をけん引する蒸気機関車「58654号機」が18日、誕生から100年を迎え、記念イベントが熊本県八代市のJR八代駅であった。 機関車は1922年に完成し、88~2005年には「あそBOY」と

パッケージの開封画像撮影などはパスして、客車に室内灯(電球色)を組み込んで早速走らせてみた。

KATO SL人吉 8620形蒸気機関車586545号機

外観に関してはさすがKATOの蒸機だけあって素晴らしい造り。というより今のNゲージの精密さはKATOに限らずTOMIXも進化していて驚くばかり(マイクロエースは昔は無かったような)。予約した時にはボイラーやランボードの金色の帯がちゃんと表現されるのか気になっていたが、無用の心配だった。

58654号機 実物との比較
58654号機 実物との比較

ボイラーの下もちゃんと抜けていて、もちろん動輪のスポークも表現されている。

58654号機 実物との比較
58654号機 実物との比較

特定号機の模型化で有難いのは「ナンバープレートが取り付け済み」なこと。別パーツ取り付けというのがどうも苦手で、目立たないパーツはいつも取り付けていない。ただしナンバープレートだけはつけないと目立つのでやむをえず緊張しながらしのいでいる。

KATO SL人吉 8620形蒸気機関車58654号機
KATO SL人吉 8620形蒸気機関車58654号機
KATO SL人吉 8620形蒸気機関車58654号機
KATO SL人吉 8620形蒸気機関車58654号機

カプラーもいつもアーノルドカプラーのまま。取り替えようとして作業中に本体の細かい配管などを折ってしまいそうになるので。

客車の方はLED室内灯クリア(電球色)を組み込み。機関車を繋ぐと動いてしまうので、客車だけで室内灯を点灯させて撮影。

KATO SL人吉 50系客車
KATO SL人吉 50系700番台 客車

右端(オハフ50 701)の車内の色が黄色っぽくなっているのは、内装の色が異なるため。また各車内に配置されている展示棚が青白く光る。この展示棚照明は最初から組み込まれている。室内灯については照明板が最初から組み込まれているので、室内灯オプション側の照明板は使用しない。

KATO SL人吉 50系700番台 客車
KATO SL人吉 50系700番台 客車 LED室内灯クリア(電球色)点灯時

客車の模様の印刷も非常に精細。展示棚照明については、画像では白く飛んでしまっているが、実際は青白く光っていて、電球色の室内照明との対比が美しい。

KATO SL人吉 50系700番台 客車 LED室内灯クリア(電球色)点灯時
KATO SL人吉 50系700番台 客車 LED室内灯クリア(電球色)点灯時
KATO SL人吉 50系700番台 客車 LED室内灯クリア(電球色)点灯時

もちろん客車のテールランプも赤く光る。実物の方は現在客車の前後に機関車(SLとDL)が連結されているので、このような後姿を見ることはないと思う。

KATO SL人吉
KATO SL人吉

パワーパックのメモリを動き出す直前ギリギリまでで止め、室内灯だけ点灯して撮影。機関車のヘッドライトは点灯しなかった。走行については非常にスムースで、パワーパックのメモリを上げていくと客車の照明が明るくなる前に超スローでジワジワと動きだす。客車の照明が華やかなので、夜間走行も楽しいと思う。


以上のように期待していた以上の出来栄えで、満足度が高い製品だった。

惜しいのは、実物の方が2023年度末で引退してしまうこと。できれば大井川鐡道とか東武鉄道で引き取って動態保存を継続してほしい。もしくは京都鉄道博物館とか。

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