金星と木星の接近

昨日(2023/3/2)の夕方、0.5°まで接近した金星と木星を撮影した。

自宅バルコニーから金星と木星の接近を撮影

今回は、R200SSを購入してからはほとんど出番が無くなっていたFLT98CFを久しぶりに引っ張り出してきた。低空の撮影になるが、普段使っているSE2赤道儀のセットではフェンスに邪魔されないための高さがたりず、AZ-GTiをカメラ三脚でやや高めに持ち上げて使うことにした。それに載る重さの鏡筒としてはこのFLT98CFをが手持ちで最大のものとなる。カメラはASI183MC Proを使い、金星と木星が収まるサイズでクロップした。

撮影は静止画ではなく動画とした。ただ、金星と木星本体、木星の衛星はそれぞれ適正な露出がかなり異なるので、一度に全て写すことはできない。そこで木星本体と衛星にそれぞれ適正な露出となるよう2回に分けて撮影して後で合成した。金星はあまり形が分からないので白く飛んでも構わないことにした。

動画をスタックしてRegiStaxでウエーブレット処理をしたが、両惑星が収まるサイズで見ると、木星の模様はあまり分からなくなった。また木星の衛星は少しブレてしまった。

金星(上端)と木星(下端)の接近
  • 【環境】2023/3/2 19:04 – 19:07 /兵庫県明石市/気温未測定/光害レベル:未測定
  • 【光学系】FLT98CF + フラットナーレデューサー4(約490mm F5)/UV/IRカットフィルター使用
  • 【カメラ】ASI183MC Pro
  • 【架台・ガイド】AZ-GTi赤道儀モード/恒星時追尾・ガイド無し
  • 【ソフトウェア】<オートガイド>なし <撮影>FireCapture 2.7
  • 【撮影法】木星本体と衛星で露出を変えて動画撮影
  • 【処理法】
    • AuoStakkertでスタック
    • RegiStaxでウエーブレット処理
    • Photoshopで合成・調整

金星がただの丸なのであまり面白くない。それにこのスケールだと距離が離れすぎている。2021年末の木星と土星の大接近の方が、もっと近かったし両惑星に特徴があって面白かった。

木星は拡大してみると縞だけでなく大赤斑も写っていた。(拡大撮影でない)500mm程度の焦点距離でここまで写るのは意外。

木星をトリミング・2倍に拡大

というわけで、おそらく普通のカメラで風景の中に両惑星が接近して輝いている様子を入れて撮影する方が良かったように思う。

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