- 【環境】
- 2023/5/16 21:18 ~ 5/17 00:31 / 兵庫県明石市/気温 24℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.2-18.7
- 2023/5/17 21:18 ~ 5/17 23:39 / 兵庫県明石市/気温 26℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.1-18.3
- 2023/5/23 20:56 ~ 5/23 23:09 / 兵庫県明石市/気温 20℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.5
- 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Comet BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/ガイド鏡:ミニボーグ50+クローズアップレンズNo.2/ガイドカメラ:ASI178MM
- 【ソフトウェア】<撮影>N.I.N.A 2.2/ <ガイド>PHD2/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 143コマ(合計429分)/PHD2によるオートガイド・ディザリングあり
- 【処理法】
- 前処理(リニア):PixInsight: WBPP, ABE, DBE, PCC, BlurXTerminator, NoiseXTerminator
- 後処理(ノンリニア):ステライメージ9・Photoshop
- ピクセル等倍・トリミング有り
おとめ座の系外銀河NGC4567&4568を5月後半に光害地の自宅から撮影した。
この2つの銀河は1784年にウィリアム・ハーシェルによって発見された。見ての通り衝突過程にあり、相互作用を及ぼしあっている。まだ衝突・融合の初期段階とのこと。その形から「ちょう(蝶)銀河」と呼ばれているようだ。色の違いもあって、上のNGC4567は青っぽく、下のNGC4568は赤っぽい。
この下側のNGC4568銀河では、つい先日の2023年5月14日に超新星SN 2023ijdが発見されている。
https://www.wis-tns.org/object/2023ijd
実はこの超新星のことは撮影時には全く知らず、偶然5月16日12時18分(UTC)から撮影を開始していた。発見されたのが5月14日4時48分(UTC)なので直後ではなく2日後ということになる。光度は16等級台だそうで、同じく先日に現れたM101の超新星SN2023ixfに比べると暗いが、しっかり写っていた。
「ちょう銀河のちょう新星」というオヤジギャグのようなベタな現象だが、どうやらこの銀河では過去にも度々超新星が現れているらしい(SN 2004cc, SN 2020fqv)。
ちょう銀河はおとめ座銀河団に属しているので、周辺には大変多くの銀河が存在している。特に北と南にはやや明るめのNGC・IC銀河がある。その他多くのPGC番号銀河に囲まれている。下の画像は、50%縮小してトリミング範囲を広げたもの。
アノテートを入れてみた。
今回撮影したのは、下の星図で示した位置。
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