最近、ASCOM Platformがバージョン6となり、オートガイドソフトのiAGについても、それへの対応がなされた。対応版は今のところ試作品という扱いの「iAG ver 0.8.3 RC1」となっている。
私はUSB-IOリレーボックスによるガイドを行っているので、普段はASCOMは使わないのだが、リレーボックス故障などの緊急時にASCOMを用いる可能性がある。そのためUSB-シリアルケーブルは車に常備しており、パソコンのソフトウェア環境についても、いつでもASCOMによるガイドが出来るようになっている。
そこで今回、ASCOM Platformを6にバージョンアップし、それに対応したiAGの動作テストを行った。環境は下記の通り。
- iAG 0.8.3 RC1
- 赤道儀:ケンコー スカイエクスプローラー2(SE2)
- ガイド鏡:ケンコー SE102(D=102mm,f=500mm)
- ガイドカメラ:NexImage
- ASCOM望遠鏡ドライバ:EQASCOM V1.23
- ASCOMプラットフォーム:6
- PC:Windows7 64bit
- USB-シリアル変換ケーブル:Arvel SRC06USB
なお、今回のバージョンアップのついでに、望遠鏡のドライバーであるEQASCOMもV1.23に更新しておいた。
また、NexImageのWindows7 64bitドライバは無いので、Philips SPC900NCのドライバを流用している。
それから、カメラのシャッターコントロール用にUSB-IOリレーボックスも接続している。
テスト結果だが、パルスガイド、速度変化ガイドの両方共、問題なく動作した。
iAG開発日記には
もしASCOMまわりで動作不具合が出るようであれば
pluginTelescopeControl以下にある
iAG_COPY_ASCOM_DLLS.bat
を(Vista/7なら管理者権限で)実行してみてください。
との記述があるが、これも実施しなくてOKだった。
SE2赤道儀のASCOMオートガイドについては、USB-シリアルケーブルをハンドコントローラに接続するだけなので、機材的にはリレーボックスを使う方式よりシンプルだと思う。カメラのシャッター制御をタイマーコントローラーやEOS Utilityで行うなら、こちらの方式でも良いかもしれない。
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