・2008年7月購入
これはCanon EOS Kiss X2のキットレンズである。Kiss X2の購入時、ボディのみとレンズキットでは実売価格で数千円程度しか変わらなかったので、レンズキットの方を選択した。
Kiss X2購入時には他にAPS-Cサイズの広角レンズを持っていなかったため、とりあえずこのレンズの広角端を用いて星野写真を撮影していたが、これが安価なキットレンズの割にはそこそこ良く写る事が分かった。その後、明るい広角レンズとしてSIGMAの20mm F1.8を購入したが、これの周辺部の星像が思いのほか悪かったため、現在でも星野写真にはキットレンズの方を使っている。
- 【環境】2008/12/20 19:47 – /兵庫県多可町/気温:不明/光害レベル:SQM-L測定値=未測定
- 【光学系】EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS -> 18mm F4.0
- 【カメラ】Canon EOS Kiss X2(無改造)
- 【架台・ガイド】スカイメモRによるノータッチガイド
- 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
- 【撮影法】ISO800, 120sec x 5コマ
- 【処理法】:ステライメージ6・Photoshop Elements5による画像処理
これ(↑)は2008年12月20日に兵庫県多可町で撮影した秋の天の川(カシオペア座~ペルセウス座)である。広角端18mmでF4.0に半段絞って撮影した。
下はピクセル等倍での星像確認。
さすがにピクセル等倍では周辺部で星像が歪んでいることがわかる。しかし、WEBでの表示や2L程度のプリントには十分だと思う。
このレンズの(天文用途としての)欠点は、ピントリングがスカスカで、すぐにズレてしまうことである。構図を変えるために自由雲台をちょっと動かしただけでも振動でズレてしまう。しかし、もともと安価なキットレンズとして最大限コストダウンしている中で、MF切り替えスイッチとピントリングを残してくれているだけでもマシだと考えるべきだろう。そういうわけでピントリングはテープでの固定が必須である。また、ズームリングも比較的軽いので、テープ止めしたほうが良い。
なお、はくちょう座のデネブからペルセウス座にかけての秋の天の川には赤い散光星雲が多数存在する。しかし赤外カットフィルタを除去していない無改造機ではほとんど写らないのが残念である。今回の写真でもカリフォルニア星雲がうっすらと確認出来る程度である。
それから、星座を形作る明るめの恒星が天の川に埋もれているので、輝星をにじませるフィルタも使った方が良さそうだ。
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