ASIAIR PROの配置方法変更

先日、撮影鏡筒(レンズ)とカメラを自由に交換しやすくするため、ASIAIR PROとガイド鏡を鏡筒上ではなく、プレートに並べて載せるようにした(制御ベース化)。

しかしどうも見た感じ横幅が広すぎる。そう思っていたところ、先日発売された「Askar FRA600」にASIAIR PROとガイド鏡を載せている画像をKYOEI東京のサイトで見て、目から鱗が落ちた。ASIAIR PROの側面の方を鏡筒に付け、ファインダー台座を底面につけてガイド鏡を載せている。こうするとASIAIR PROが「縦積み」になる。これなら並べたときの横幅を短くできそう。

ファインダー台座を底面に付けられることに今まで気が付かなったが、ASIAIR PROとガイド鏡の設置の自由度はかなり高い。

早速組み替えてみた。

ASIAIR PROとガイド鏡をプレート上に横並びで設置(積み方を変更)
ASIAIR PROとガイド鏡をプレート上に横並びで設置(積み方を変更)

あまり変わっていないような・・・。よく見ると、幅方向にプレートの穴一つ分ぐらい、まだ詰められそう。ただし太い鏡筒で干渉しないように注意が必要なので、口径の割にはかなり太い「Askar ACL200」を載せてみた。載せ替えはとても簡単。

ASIAIR PROとガイド鏡をプレート上に横並びで設置(Askar ACL200)
ASIAIR PROとガイド鏡をプレート上に横並びで設置(Askar ACL200)

ACL200でも、あと穴一つ分詰められそうな感じ。

こうして配線をしたままコンテナボックスに入れると、遠征にそのまま持っていけそう。

配線をしたままコンテナボックスに入れて遠征へ持ち出すイメージ
配線をしたままコンテナボックスに入れて遠征へ持ち出すイメージ

これなら、自動導入赤道儀の上にこの一式をポンと載せ、USBーシリアルケーブルと12V電源を繋ぐだけで、パソコンやコントローラ等無しでPlate Solvingによる自動導入とオートガイドが出来る。実際、自宅バルコニーではSE2赤道儀でこの方法を用いているが、撮影準備と片付けが短時間で済むようになった。

そうなると、遠征でもポータブル赤道儀とそんなに手間が変わらなくなる。ポータブル赤道儀ではファインダーで見えない星雲の構図決めにやたら時間がかかることを考えると、小型の自動導入赤道儀とこの一式を持ち出すほうが効率的ではないかと思うようになってきた。それにASIAIR PROがあればパソコンいらずで冷却CMOSカメラが使えるし、オートガイドが出来るので焦点距離が長めでも撮影できる。

そこで先日からAZ-GTiを赤道儀化してこのような運用が出来ないか試しているのだが、どうもオートガイドが上手く出来ず行き詰まっている。SE2赤道儀は10年以上安定して運用できているが、最近腰も痛いし、遠征先で組み立て作業をするのはつらくなってきた。今遠征用に使っているJILVA-170(1軸のポータブル赤道儀)が約4kgで、このぐらいが楽に組立作業できる重さの限界。


それから、今回の組み換えのきっかけとなったAskar FRA600について。

Askar ACL200の出来が良かったのでFRA600も大変魅力的に思えて、色々と製品情報は見て回っている。10cm前後の写真向け屈折鏡筒を持っていなければ前向きに購入検討するのだが、残念ながら現在使っているFLT98CFとかぶってしまう。レデューサーと合わせて税込み40万円以上も出すのであれば、優先順位的にはまだ所有していない「系外銀河砲」が先かなと思う。もしくはモノクロ冷却CMOS。

FLT98CFはいろいろクセがあって使いにくいところや、ユーザーが少なくて使いこなしの情報がほとんどない等の不満はある。「最初からFSQ-106EDにしておけば・・・」と何度も思いながらも、なんだかんだともう10年以上の付き合いだし、惑星から星雲星団まで何でもこれで撮ってきたので愛着もある。まだちょっと買い替えにくい。

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