昨夜は久しぶりに晴れたので、木星を撮影した。
晴れといっても薄雲の通過は頻繁にあり、透明度はあまり良くない。シーイングは普通。
衝を3週間程度過ぎて、視直径が若干小さくなった。
これを撮影したのは21時過ぎ頃だったが、その後の23時頃に3つの衛星が木星に出入りするようだったので、連続で撮影してGIFアニメ化することにした。
撮影にはFireCapture2.7.05βを用い、先日設定できたオートガイドを用いて木星を画面中央に保持しつつ、Autorunで連続撮影した。
また、それでもオートガイドのブレによって各動画における木星の位置が少しずれるため、動画をPIPPでクロップする際に「Centre Object In Each Frame」をONにして各フレーム毎に木星を中心に位置させた。
ここで失敗したのは、計画では各動画の撮影時間を60秒にするつもりだったが、間違えて90秒にしてしまったこと。このためアニメのコマ送りが粗くなってしまった。
撮影の後半で曇ってしまい、ほんの1時間強程度で打ち切ったので短いが、木星面上に重なっている衛星(エウロパ)とその影が並んで移動したり、左上の木星の裏側から出てきた衛星(カリスト)が、その後すぐに木星の影に入って見えなくなるところなどがわかって面白い。なお、木星の右側から裏側に入っていく衛星はガニメデ。普段は木星の1番近くにいるはずのイオは、今回1番離れたところにいて画面の外になっており見えない。
GIFアニメの作成においては多くの静止画の作成が必要になるため、すべての処理過程をファイルの一括バッチ処理で出来るソフトのみで済ませた。いつも自転軸傾き補正やDe-rotationに使っているWinjuposは使用していないが、ステライメージで画像回転させる角度を測定するため、ひとコマだけ「画像測定」するのに使用した。
- PIPP :動画ファイル(SER)のクロップ、惑星像の中央配置。
- AutoStakkert! 3:スタック(動画->静止画)
- RegiStax 6:ウェーブレット処理
- ステライメージ 9:木星自転軸の傾き補正(画像回転):マルチバンドシャープ
- Photoshop:ノイズ低減、色調・レベル・トーン調整
- 作成された連番のGIF画像をAnimation GIF Makerでアニメ化
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