レナード彗星と金星・水星(2021/12/30)

レナード彗星(2021/12/30 18:02-18:14)・みなみのうお座を通過中・ステラナビゲータによる光度=4.4等
レナード彗星(2021/12/30 18:02-18:14)・みなみのうお座を通過中・ステラナビゲータによる光度=4.4等・明石市
  • 2021/12/30 18:02-18:14 明石市
  • PENTAX KP / XRリケノン 135mm F2.8 -> F4.0
  • ISO800, 20sec. x 7コマ(アストロトレーサー使用)・加算平均合成
  • Lightroomで現像、ステライメージで加算平均合成、2×2ソフトビニング・トリミング
  • Photoshopで調整

昨日の夕方は晴れそうだったので、いつものように海沿いまでレナード彗星の撮影に出かけた。これまでは明石海峡大橋を同じ写野に入れていたが、ライトアップによって彗星の淡い尾の部分が消えてしまっていたので、今回は大橋の西側の大蔵海岸(JR朝霧駅下車すぐ)から撮影することにした。つまり大橋と反対側を向いて撮影することになる。

ただ、今回も低空の雲が途切れず、なんとか雲の隙間から20秒の露出を7コマ確保しただけとなった。それを合成してみたが、尾の淡い部分は背景に埋もれてしまっている。一方彗星核はまだ明るく、カメラの背面液晶ライブビューでもしっかり確認できた。ステラナビゲータの予報通り4等級ぐらいはありそう。

なんとかクリアな空の状態にならないかと、135mm望遠レンズで彗星と地上が一緒に入るぐらいになるまで粘ったが、結局雲が途切れず、18時半過ぎに諦めて帰宅した。

レナード彗星(2021/12/30 18:31)・みなみのうお座を通過中・ステラナビゲータによる光度=4.4等
レナード彗星(2021/12/30 18:31)・みなみのうお座を通過中・ステラナビゲータによる光度=4.4等・明石市
  • 2021/12/30 18:31 明石市
  • PENTAX KP / XRリケノン 135mm F2.8 -> F4.0
  • ISO800, 20sec. 1コマのみ・アストロトレーサー使用

上の画像で地上の風景がブレているのは、アストロトレーサーで星を追尾しているため。奥の山は淡路島。


さて、この日はもうひとつのイベントとして、金星と水星の接近があった。本当は1日前の12月29日が最接近だったが、今日のほうが水星の高度が高く撮影しやすかった。こちらについては雲が少なく、夕焼けの中を両者が並んでいる様子を撮影することが出来た。

金星と水星(2021/12/30 17:51)・大蔵海岸
金星(右側)と水星(左側)・2021/12/30 17:51・明石市
  • 2021/12/30 17:51 明石市
  • PENTAX KP / XRリケノン 135mm F2.8 -> F4.0
  • ISO800, 2sec.

これから金星は1月9日0時過ぎの内合に向かって高度を下げ、水星は1月7日20時頃の東方最大離角に向かって高度を上げる。また、水星は1月4日夕方に月齢1.5の細い月と接近するので、晴れそうなら明石海峡大橋と合わせて撮影したい。


今回の撮影待機中スマホ画像。

大蔵海岸から南西を望む
大蔵海岸から南西を望む

西~南西は明石海峡大橋の反対側であり、低空まで見渡せる。このときはまだ雲が少なかったが、レナード彗星が見え始める頃から雲が増えてしまった。

大蔵海岸から南東を望む
大蔵海岸から南東を望む

東~南東は明石海峡大橋が視界に入る。南東~南の低空で起こる天文現象と大橋を合わせて撮るには良いかも。なお、11/19の部分月食(ほぼ皆既月食)は真東より北寄りだったのでこの場所からは撮影できず、淡路島まで渡ることになった。

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