画像処理

機材

GeForce RTX 3060で天体画像処理を高速化

導入の経緯 現在私が自宅で天体画像処理などにメインで使っているPCは約4年前に組んだもの(詳細は下の記事)。 CPUはRyzen 7 3700X (3.6GHz・8コア)、メモリはDDR4・64GBで、グラフィックボードはファンレスのGeForce GT 1030だった(ASUS GT1030-SL-2G-BRK GDDR5/2GB)。これは当時のローエンド品で、「グラフィック機能を内蔵していないCPUで、とりあえず映像出力する」程度のものでしかない。一応CUDAは動作するが...
CMOSカメラ

デジカメ・CMOSカメラのセンサーのゴミ対策

厄介なセンサーゴミの魔の手につかまる 5月15日に発売された「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」。当ブログから「A-1」名義でいくつか画像を提供している。詳細は下記記事参照。 この本の中の「JUNZOの銀河星雲趣味スゴロク」の章で、著者のJUNZOさんが天体趣味・天体写真趣味をどのように進めてきたかを説明しているが、CMOSカメラによる撮影が一通り軌道に乗った段階で、センサーのゴミによる画像の黒い影に悩まされるようになったとの話がある。この件で相談を受けたとき、「やは...
系外銀河

15年前のデジカメでたった8分露出で撮ったアンドロメダ銀河の画像を再処理してみた。

5月15日に発売となった「アンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアル」。これについては下記記事で詳しく紹介している。 天文プロもベテランアマチュアも、とりあえず買って読んでみれば、それぞれの立場で新たに気づかされることが有ったり、色々考えされられるのではないか。いまこのような本が印刷物(紙の書籍)で登場すること自体も含めて、問題提起の一冊でもある。 それにしてもこの本のタイトルは長い。特に会話の中に入れるのはしんどい。「あのアンドロメダ銀河かんたん映像化マニュアルを買って読んで...
系外銀河

NGC2683(UFO銀河)・NoiseXTerminatorの試用

NGC2683 UFO銀河(やまねこ座の系外銀河・光度9.7等・視直径8.7' x 2.6') 【環境】 2023/2/26 23:58 ~ 2/27 02:52 / 兵庫県明石市/気温 0℃/光害レベル:SQM-L測定値=19.1 2023/2/28 00:26 ~ 2/28 02:44 / 兵庫県明石市/気温 4℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.1(月齢7.4の月明あり) 【光学系】R200SS + エクステンダーPH(1120mm F5.6)/ Comet BPフ...
彗星

StarNet V2がPixInsightのリニア画像のコンテナ処理に対応

星消しツールの「StarNet」が2023年2月12日にアップデートされ、PixInsightでプラグインとして使われる際、リニア画像のコンテナ処理に対応したようだ(公式サイトのNews参照)。 ただ私自身の使い方としては、加算平均合成処理(Image Integration)とストレッチを行った後に適用するケースがほとんどになる。つまりノンリニア画像を1ファイルだけ処理することになるので、今回の更新はあまり関係無い。 しかし、星の中を時間と共に移動していく彗星の処理だけは例...
系外銀河

系外銀河 NGC2403を小型鏡筒で撮影(およびBlurXTerminatorの試用)

NGC2403(きりん座の系外銀河・光度8.4等・視直径17.8') 【環境】2022/12/29~2023/1/18の期間の7夜//兵庫県明石市/気温 6℃~7℃/光害レベル:SQM-L測定値=17.3~18.5 【光学系】BORG71FL+レデューサー0.72xDGQ(288mm F4.1)/ Comet BPフィルター 【カメラ】ASI294MC Pro 【架台・ガイド】AZ-GTi赤道儀モード/ASIAIR Pro/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120M...

ASIAIRによる月の動画撮影とスタック・画像処理

きっかけ 昨年末から年始の休みの間は「BORG71FL+AZ-GTi+ASIAIR Pro+ASI294MC Proの軽量機材セット」を高く持ち上げて、東空のZTF彗星(C/2022 E3)を自宅屋根越しに撮影していた。 年明けごろからは月が大きくなってきたので、明け方のZTF彗星以外にはあまり撮影する対象が無かったのだが、そうなるとむしろ月を撮れば良いんじゃないかと思った。それでこのセットをバラしたくなかったのでこのまま月を撮ってみることにした。ASIAIRで動画撮影とスタ...
星景

デジカメ天体写真へのDxO PureRawの適用検討

現在DxOがブラックフライデーセールをやっていて、PureRawを購入しようかどうか迷っている。デジカメで撮影した天体画像のRAWファイルは基本的にDNGに変換し、RStackerでダーク減算・フラット補正をした後にLightroom Classicで現像しているが、この場合のノイズ低減は現像処理であるCameraRawのノイズ低減処理になる。これは結構優秀で今のところ十分かと思っていたが、PureRawはもっと良いらしい。 PureRawはDxOの画像処理ソフトであるPho...
画像処理

ステライメージのガイドエラー補正にStarNet++ V2による星消しを併用

ステライメージのガイドエラー補正 星雲星団や銀河の撮影をしたとき、星像がいびつになったり伸びたりしてしまうことはよくある。 原因はガイド不良や鏡筒・接眼部・ガイド鏡などのたわみ、光軸の不備等、色々と考えられる。それらを全て解決してシャープで真円の星像にするのが理想ではあるが、その夜のうちには解決できない場合のほうが多い。そういうときには快晴を無駄にするのももったいないので、とりあえずそのまま撮影する。 その後、画像処理に手を付けてみたところで、やっぱり星像が歪んでいるのを見る...
画像処理

StarNet++ v2.0

天体画像から星を消すことができるツールとして有名な「StarNet++」は私もずっと使わせて頂いているが、明るくて大きな星や、その周囲の光芒が残ってしまうこともあって、使いにくい面もあった。 しかしつい先日v2.0がリリースされたようなので、これを試したところ、かなり改善されていることがわかった。 (Starnet++のダウンロードはこちら)。 (2022/4/15追記)現在、ダウンロードはこちらになっているようだ。 私の場合、StarNet++の使用はいつもFlatAide...
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