光害

画像処理

PixInsight:Void画像からABEで光害成分を除去した後にDBEで背景モデルを作成

前回の試行について 先日、光害地での撮影においてフラット補正が不整合になる問題に対し、Void画像(星雲や輝星が無い領域の画像)を用いて補正するFlatAide Proの手法を、PixInsightでも使えないか検討した。 このときはVoid画像にDBEを適用した背景モデルを作成し、合成前の複数のLight画像にその背景モデルを共通に用いたDBEをバッチ適用することで、まずまず良好な結果を得た。またDBE適用後にも残る光害カブリは、1次のABEを同じく複数のLight画像にバ...
画像処理

PixInsightにてDBEを共通背景モデルで加算合成前の各コマにバッチ適用

FlatAide Proの場合 ELシートで撮影したフラット画像によるフラット補正は、特に光害が多い場合や広写野角の場合に合わないことが多い。例えば昨年秋に購入したAskar ACL200は周辺光量が豊富だが、周辺部の色ムラの処理に悩まされた。環境光のせいなのか、対光害フィルターのせいなのか、または光路上にあるセンサー枠などの影響なのかわからないが、いずれにしてもフラット補正があまり合わないことは確か。 このように合わないフラットや光害による傾斜カブリを補正するため、Flat...
系外銀河

系外銀河向け光害カットフィルターの検討

最近は遠征に行くことも少なくなり、特に冬期は専ら自宅でカラー冷却CMOSとワンショットナローバンドフィルター(Quad BP)の組み合わせで散光星雲を中心に撮影している。 ワンショット・ナローバンドフィルターは高価なので今のところQuad BPしか所有していないが、輝線星雲、惑星状星雲、超新星残骸に対しては効果的であり、光害地の自宅でもそこそこ満足度の高い画像が撮影できる。また月明によるカブリが少ないので、月夜でも撮影活動できる。 散光星雲(バラ星雲)でのフィルター比較はこち...
光害地

デジカメ星空環境調査

「伝統的七夕ライトダウン2012キャンペーン」に同調して、現在「デジカメ星空環境調査」が実施されている。 これは、星空公団が実施している「デジカメ星空診断」の一環で、前回は2009年に調査キャンペーンが実施されており、私も参加した。 今回は8月8日~8月21日の期間の、20:30~22:00の時間帯とのことだ。時間帯の制約が少しきついが、8日は幸い晴天で、指定時間帯までに帰宅できたため、早速家の近くで撮影してみた。 マニュアル通りに撮影した結果。60秒でもこれだけカブってしま...
未分類

デジカメ星空診断(さじアストロパーク)

「デジカメ星空診断」による光害調査だが、4月初旬の砥峰高原でのテストに続き、先日訪れた「さじアストロパーク」で撮影した画像をテスト投稿した。 日時は、2011年5月4日0時59分。快晴だが黄砂が酷いため、透明度が悪くかすんだ状態。結果は、 21.0 (等級/平方秒角) となった(デジカメ星空診断のNo.00006)。 一方、デジカメ撮影と同時にSQM-Lで10回測定した結果は 平均 = 21.25、標準偏差 = 0.04 (等級/平方秒角) であった。 SQM-Lによる測定値...
未分類

デジカメ星空診断にテスト投稿

デジカメで光害の程度を測定しようという試み「デジカメ星空診断」が、現在テスト投稿を受付している(計画停電状況調査との記述もあるが、震災以前から受付はしていたようなので、首都圏以外のデータでも投稿して良いと思う)。 2009年秋に実施された全国一斉の測定キャンペーンは天文雑誌でも案内され、多くの参加者があった。私も「A's balcony」として加古川市内のデータを投稿した。 この時は時間帯の指定(確か、20時~22時)があったのと、期間が2週間しかなかったので、天候などの事情...
星野

2010/9/11 砥峰高原

昨夜の天気予報は、数日前にはあまり良くなかったため、遠征は見送りにするつもりだった。しかし前日ぐらいからやや良い方向に修正されたので、とりあえず砥峰高原に出かける事にした。メンバーはりんしゃんさん、私とA(2)さん。 22時頃現地に着いたが、雲が多め。気温も21℃と前回を上回っていた。早速機材を組み立て始めたが、徐々に雲が増えてきて、更に稲光も頻繁に発生し始めた(「幕電」と言うらしい)。いやな予感がしながら待機していると、案の定小雨が降り始めた。慌てて鏡筒とカメラ、パソコン等...
未分類

9/4 砥峰の光害状況

一昨日(9月4日)夜の砥峰高原遠征時にSQM-Lで測定した値をグラフにした。 SQM-L測定値(2010/9/4-5 砥峰高原) この日、23時頃までは天頂でも21を割り込み、砥峰にしては悪い状態であった。夏場で大気中の水蒸気が多いと、地上の明かりが反射しやすいのだろうか。 23時ぐらいからは徐々に良くなっていったが、2時頃には月の出によって再び悪くなった。
光害地

SQM-Lによる光害測定値の検証

梅雨入りしてからこれまでほとんど晴れ間が無く、警報が出るような大雨が降ったりして、星を見る事が出来ない日がずっと続いている。最近は機材関係の更新もないし、天文活動はちょっと一休みという状態である。 さて、SQM-Lを昨年秋に購入してから半年以上が経過したが、その間、季節によってどの程度の違いが出ているのか、お休みついでに比較してみた。 まず砥峰高原だが、おおよそ0時近辺の天頂の値を比べてみた。グラフを見ると、秋冬(青色)と春(オレンジ色)であまり変わらず、おおよそ21等台前半...
遠出・遠征

2010年4月17日 砥峰高原の光害測定

4月17日に砥峰高原に遠征したときのSQM-Lによる光害測定結果をグラフにして、昨年11月21日の結果と並べてみた。 光害測定(砥峰高原) *0:39の南天は雲のため欠測。*3:23の東天における値悪化は、薄雲のように明るい天の川の光のため? 11/21は時間が経過して明け方に近づくにつれて光害が少なくなっているのに対し、4/17は時間が経過してもあまり変わらない。ただし、全体的に4/17のほうが良い値となっている。 この結果については、かなり違和感を感じる。なぜなら、肉眼で...
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