昨日は天気予報によると夜まで概ね晴れ。休日で日没前から活動できるので、日月火水木金土を同じ日に一度に見る事ができる絶好の機会であった。そこで、これらを全て地上風景(地球)と一緒に撮るという作戦を立てて実行してみた。
まずは日(太陽)。
自宅マンションの階段最上階の踊り場まで行き、コンパクトデジカメで日没の風景を撮影した。
(注)太陽高度が低くても、カメラの光学ファインダーや望遠鏡・双眼鏡で太陽を見ないで下さい。失明の危険があります。この画像も、デジカメの背面液晶を見て撮影しています。
- LUMIX TZ3 / 38mm
- ISO100, F11, 1/640sec.
- トリミング無し
次は最難関の水星。
木星と金星は先に見えていたが後回しにして、薄明の西空を双眼鏡で探し、何とか視認した。撮影については最初は広角で木星・金星と共に一画面に収めようとしたが、まだ空が明るく広角でははっきり写らなかった。もう少し待とうかと思ったが、西から雲が迫ってきていたので、仕方なく50mmにして水星単独で撮影した。
- Kiss X2 / タムロンA16 50mm
- ISO200, F3.5, 4sec.
- 50%トリミング
雲に隠される直前のギリギリのタイミングだったが、なんとか水星をクリアできてかなり気楽になった。
次は既に見えていた木星と金星。
- Kiss X2 / タムロンA16 23mm
- ISO400, F4.0, 8sec.
- トリミング無し。
-2.1等の木星と-4.3等の金星が並んでいる様子はさすがに豪華だ。木・金の右側の2つの星は「おひつじ座」の星。上側がα星の「ハマル」、下がβ星の「シェラタン」。
次に自宅に戻り、ベランダに出て火星を確認した。
- Kiss X2 / タムロンA16 37mm
- ISO200, F4.0, 20sec.
- トリミング無し。
火星は現在「しし座」の胴体の下あたりにいる。この画像にはししの尻尾の「デネボラ」が写っている。
なお、火星については別途望遠鏡での拡大撮影も行った(拡大撮影の時間は21時過ぎ)。
シーイングはここ最近では一番マシ。ただし薄雲が広がってきており、透明度はかなり悪かった。それでも火星は単位面積当たりの光量が多く、比較的楽に写せる。
さて、残りは月・土だが、20時過ぎ頃から徐々に雲が広がってきて、少し心配な状況となってきた。月も月の出の時間を過ぎても雲に隠されてなかなか見えず、20時半過ぎにやっと現れた。
- Kiss X2 / EF-S 55-250mm F4-5.6IS
- 250mm
- ISO800, F5.6, 1/2sec.
- トリミング無し
残る土星だが、雲が多いのと、月が近くで明るく輝いているためなかなか見えなかったが、22時過ぎになんとか確認できた。
- Kiss X2 / タムロンA16 44mm
- ISO200, F4.0, 6sec.
- トリミング無し
土星は「おとめ座」にいて、土星と月の間にはスピカが見える。
これで無事「日月火水木金土」を同一日に達成できた。
あと、月の直焦点撮影も行ってみたが、日付が変わる迄にはどうしても薄雲が晴れず、すこしぼやけた画像となったので、画像処理でコントラストとシャープを調整した。
- Kiss X2 / FLT98CF(D=98mm, f=618mm直焦点)
- ISO200、1/180sec.
- 月近傍を切りだし、縮小。
土星も拡大撮影しようとしたが、雲のために光量が足りず断念。月を撮影した直焦点のままで撮影してみた。さすがに小さいが、環は分かる。
- Kiss X2 / FLT98CF(D=98mm, f=618mm直焦点)
- ISO800、1/60sec.
- ピクセル等倍切りだし。
天王星と海王星は現在太陽の近くにいるので、全惑星制覇は無理だったが、いずれ機会があればチャレンジしてみたい。
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