PHD2のマルチスターガイド

天体用にも使っているモバイルノートPCを新調したので、各種ソフトウェアの最新版をインストールしていくと、オートガイドソフトウェアの「PHD2 Guiding」が最新のv2.6.10でマルチスターガイドに正式対応していた。これは以前からベータ版に入っていると聞いていたが、今回正式に入った機会に使ってみることにした。

この機能をONにするには、設定の「ガイド」タブで、「use multiple stars」にチェックを入れるだけのようだ。

PHD2 Guiding でマルチスターガイドをONにする
PHD2 Guiding でマルチスターガイドをONにする

ガイドスコープとガイドカメラは、先日新しく導入したミニボーグ50(+クローズアップレンズNo.2)とASI178MM。

ガイドスコープの焦点距離は208[mm]、ガイドカメラのセンサーピッチは2.4[μm]、1ピクセルあたり角度 は2.4[秒角]となる。

赤道儀は「ケンコーNewスカイエクスプローラーSEII」で、ベルト駆動化改造済み。

まず下の画像は従来のシングルスターガイド(カメラ画像画面が汚いのは、リモートデスクトップ経由でキャプチャしたため)。

PHD2 Guiding シングルスターガイド
PHD2 Guiding シングルスターガイド

従来のシングルスターでもRMS ErrorがTotalで0.63″ と良好なので、これ以上改善するかどうか、というところ。

次に、下の画像はマルチスターガイドにした場合。

PHD2 Guiding マルチスターガイド
PHD2 Guiding マルチスターガイド

赤緯は変わらないが、赤経が更に安定した。RMS ErrorがTotalで0.44″ となって、0.66″ のシングルスターより改善されていることが分かる。

マルチスターにすることによる弊害は特になさそうなので、今後はマルチスターを基本としておきたい。

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