今回は天文には全く関係無く、年に数回、突発的に書きたくなる鉄道話。
北条鉄道のキハ40形
先週土曜日(2022/4/9)、この3月13日から運用開始となった北条鉄道のキハ40形気動車に乗りに行ってきた。この車両はJR東日本の五能線(青森県~秋田県)で用いられてきて昨年引退し、その後に譲渡されたもの。塗装も五能線のときのままとなっている。五能線は2016年に乗りにいった事があり、大変素晴らしい車窓を楽しめた。その時の五能線の雰囲気を思い出しながら乗車できるのも嬉しい。
本当はもっと早く行きたかったが、運行開始当初は人も多いだろうから、とりあえず4月はじめの「北条鉄道桜まつり」が終わってからということで先週土曜にしたのだが、まだ桜が咲いていることもあってか、結構人が多かった。
せっかくなので「1日フリーきっぷ」を買って、北条町(ほうじょうまち)~粟生(あお)を1往復と、さらに北条町~法華口(ほっけぐち)を1往復してみた(この1日フリーきっぷもキハ40形のデザインになっていた)。
なお、1日フリーきっぷの値段は北条町~粟生の1往復分と同額(840円)なので、全線1往復するならこれを買った方が、気軽に途中下車ができて便利かと思う。
とにかくどこへカメラを向けても人が入るので、あまり良い構図が取れなかったが、とりあえず色々と撮影。
ヘッドマークが「交通安全運動実施中(加西警察署・加西市)」なのが少し残念。
桜がまだまだ満開で、青空に映えて美しい。キハ40の青色も青空に合う。
桜の花びらが舞い散る中を走る。画面右端で車両が切れているのは、私の前にいる人が被ったため、やむなくトリミングで切った。
形式はキハ40、その535号機であることが分かる。
銘板が車歴を語る。一番上が「北条鉄道」。
二往復目で降りた法華口駅には、撮影目的の人がかなり多くいた。この駅は路線の中間地点で車両の行き違い設備があり、駅舎内にはイートインできるパン屋さんがあるので人気が高いそうだ。桜も多く見映えがする。
↑これは、なぜか思わず「くすっ」と笑ってしまう感じ。
北条町駅も、「キハ40」を前面に出して宣伝中。
待合室は取材に訪れた人のサイン色紙でいっぱいになっていた。「有名人がよく来てサイン色紙を残していく、お好み焼き屋さん(または居酒屋さん)」的な様相。話題を集めていることがよく分かる。
JR加古川線と神戸電鉄の「粟生(あお)駅」から北条鉄道に乗れることをアピールするポスターがあった。私自身は過去に神戸電鉄粟生線沿線に20年以上、加古川駅近辺に20年近く住んでいたため、粟生という駅名にはとても親しみを感じる(が、実際に行ったことはあまり無い)。私は沿線に住んでいたので「粟生」を難なく「あお」と読めるのだが、実は難読駅名らしい。普通に読もうとすると「あわいき? あわせい?」になるのかも。
それから、現在「みき歴史資料館」で2022年6月29日まで企画展「神戸電鉄粟生線 開通70周年~三木駅新駅舎完成記念~」を開催しているらしい。これは粟生線OBとしてはぜひ行ってみたい。
ポスターの中に描かれている北条鉄道のイメージキャラクターは「北条ふらわ」。北条町駅のある加西市内に「兵庫県立フラワーセンター」があるので、それにちなんでいる。また、キハ40以外の車両も「フラワ2000-1」などフラワーにちなんだ形式になっている。
また、鉄道模型ではTOMIXからNゲージの「北条鉄道 キハ40-535形」が2022年10月頃に発売になるそうで、現在予約受付中とのこと。最近は鉄道模型車両を新しく買うこともなくなっていたが、これは久しぶりに購入しても良いかも。
(2022/10/31追記。上述のNゲージ模型を購入。こちらの記事。)
五能線のキハ40形
さて、2016年10月に五能線に乗りに行った時の画像フォルダを探すと、運良く当時のキハ40の画像が出てきた。
このときは「リゾートしらかみ」に乗車したのだが、鰺ヶ沢駅で隣の線路に停車していた普通列車を窓から撮影したもの。この車両が「537号機」。今回北条鉄道に来た「535号機」と2番違いだった。まさかの同一機か!、と思ったが、惜しい。
旅先では駅で特急列車などが止まっているときに撮影をすることが多いが、ローカル車両はあまり撮影しなかった。デジカメ・スマホ時代の現在、フィルムをケチる必要もないので、とりあえず何でも撮影しておくほうが良いかもしれない。
また、「リゾートしらかみ」から見た夕暮れの五能線車窓は素晴らしかった。デジカメで窓越しに撮影した画像ではこれを伝えきれない。
「リゾートしらかみ」号は、途中の「千畳敷」駅で15分程度の観光停車をしてくれたので、海岸に降りることができた。
宿泊した深浦町の星空や十二湖の風景も素晴らしかったし、五能線にはもう一度行きたいが、遠方なのでなかなか難しい。時々、北条鉄道のキハ40に乗って思い出に浸りたい。
北海道のキハ40形
キハ40形気動車は日本各地の非電化路線で用いられていたので、それほど珍しい車両ではない。私は加古川に20年近く住んでいたが、加古川線が電化される2004年以前にはキハ40・キハ47が走っており、通勤時に加古川駅で毎日のように見ていた。青緑色に塗装された車両は記憶の片隅に残っている。ところが、その画像が一枚も無い。日常生活の中での車両を撮影しようとする事は無いので、毎日見ているのに記録に残らないのだと思う。また当時は通勤時にスマホで気軽に撮影できるような環境ではなかったので撮影の機会がなかったのだと思うが、スマホを持ち歩く現在でもJR神戸線の新快速や普通車両を撮影することはないと思う。
とりあえず旅行時の画像フォルダから、五能線以外のキハ40の画像を探してみたところ、北海道での画像かいくつか見つかった。
まず、2014年6月に釧路に行ったときに駅で撮影したキハ40形1765号機。
これは狙って撮影したのではなく、「しれとこ」のヘッドマークを付けた左の車両(キハ54)のついでに写っていたもの。
キハ40形1700番台は、北海道用に寒冷地仕様とした100番台をワンマン化した700番台を、更に延命改造したもの(Wikiより)。
次に時代を遡って、2010年9月に「サロマ湖」を見に行った時、石北本線・北見~網走間で乗車したキハ40形732号機。
この732号機は1700番台へ改造されず、2021年5月に廃車になったようだ。
網走駅で、キハ183系の特急「オホーツク」と並んだところ。私はいまだに北海道で特急に乗ったことがない。一度は乗ってみたい。
駅構内に停まっていた708号機。これも1700番台改造されず、2021年6月で廃車のようだ。最近キハ40形は廃車が多く、そのため今回の北条鉄道などローカル私鉄への譲渡が増えているのかも。
その他のキハ40系
キハ40形に限らず、キハ40系ということであれば、あと数点の画像が見つかった。
まず2014年8月に広島経由で呉に行った時に乗車した快速「瀬戸内マリンビュー」号がキハ47形の改造車だった(キハ47形7000番台)。
内外装は船を模していて、海沿いに似合うデザインだった。この「瀬戸内マリンビュー」は現在運行を終えていて、後継として同じ車両を再改造して全車グリーン車化した快速「etSETOra(エトセトラ)」が運行されている。グリーン車化によって形式が「キロ47」に変更された。
また広島駅には通常のキハ47形も停車していた。
更に、かなり古くなるが、2001年12月に肥薩線に乗りに行った時の車両がキハ140・2125号機だった。
キハ140型はキハ40型のエンジンを載せ替えてパワーアップしたもの。この2125号機は元々「キハ40形2125号機」として製造されているので、キハ40の仲間と言える。この後、観光列車改造されている。
肥薩線は現在、2020年7月7日の豪雨災害で運休中となっている。復旧への道のりはなかなか厳しそう。
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