4月16日に撮影した「かに座・やまねこ座の二重星」の続き。同じ夜に撮影した、しし座の二重星を処理した。
ガイドブックも前回と「都会で星を楽しもう(DSO観望ガイドブック Vol.3)」を使用。
共通の機材と処理は下記の通り。
- 撮影日時:2022/4/16 22:00~23:00頃/明石市
- ミューロン180C(直焦点), UV/IR Cut Filter
- ASI183MC Pro, 0℃
- 撮像:FireCapture 2.7
- 処理:AutoStakkert!3(スタック), StellaImage9・Photoshop(調整)
- フラット・ダーク処理なし、ピクセル等倍
- 画像の上が北
・しし座54番星
- ゲイン=300, シャッター速度=33.2ms, 5407フレームの30%をスタック
青白い星の二重星。適度な離隔で見やすい。
・しし座83番星
- ゲイン=300, シャッター速度=50ms, 3591フレームの30%をスタック
暗くて離隔が大きいので、二重星としての印象が弱い。
・しし座90番星
- ゲイン=300, シャッター速度=50ms, 3591フレームの30%をスタック
・しし座γ(ガンマ)星 アルギエバ
- ゲイン=100, シャッター速度=33.2ms, 5233フレームの30%をスタック
しし座の中で一番目立つ二重星。動画や眼視では2つの金色の明るい星が接近してキラキラ輝き美しいが、静止画にしてしまうと輝きが失われて陳腐。こういう星はやはりアイピースを用いて眼視で楽しみたい。
・しし座ι(イオタ)星
- ゲイン=200, シャッター速度=20.0ms, 8448フレームの10%をスタック
離隔が小さい上に光度差が大きく、伴星が主星に隠れて動画では分離できなかった。スタックして静止画にすると分離した。
・しし座τ(タウ)星
- ゲイン=300, シャッター速度=50.0ms, 3592フレームの30%をスタック
離隔が大きいので、画像上でも離れすぎた。倍率を下げたほうが良かった。白と青の対比が美しい。
しし座は以上だが、ついてに「おおぐま座」の53番星も撮影。
・おおぐま座53番星
- ゲイン=200, シャッター速度=33.5ms, 5191フレームの10%をスタック
非常に接近していて、動画では分離できず、スタックして静止画化すると分離できた。
今回も動画を静止画化したが、恒星は「またたき」が分かる動画か、アイピースによる眼視のほうがキラキラしてきれいに見える。またの機会に動画のままでの編集もしてみたい。
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