昨夜(11/8)は雲が多そうな予報だったが、9日(土)の夜よりはマシかもということで、りんしゃんさんと共に多可町まで遠征した。
現地に着いてみたら案の定、薄雲が常に空を覆っている状態。結論から言うと、結局朝までクリアな空での撮影はほとんど出来なかった。
しかし星はなんとか見えていたので、最近買った機材(ポラリエ、EOS6D)の使用練習&テストにはなった。空の状態が悪いので直焦点撮影機材は設置せず、カメラレンズのみで固定撮影、およびポラリエでのノータッチ追尾撮影となった。
また、明け方には多少晴れ間の多い時間帯が有り、ラブジョイ彗星(C/2013 R1)、アイソン彗星(C/2012 S1)をなんとか撮影することが出来た。
EOS 6DはタムロンA007(SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD)を付け、ポラリエに載せて一通り星像のテストをした後、三脚固定で気の向くままにノンビリと撮影した。
- EOS 6D / タムロンA007 24mm F2.8開放
- ケンコー Pro1D プロソフトンA(W)使用
- ISO3200, 20sec. 固定撮影
- 長秒時NR:ON
- Lightroom4.4 による現像(レンズ補正有り)
- PSCS6, ステライメージ7, トリミング無し
固定撮影&ソフトフィルター使用なので星像を評価することは出来ないが、周辺減光はLightroomの現像時のレンズ補正で修正されるはず・・・、と思ったら、最周辺部が黒く落ち込んでいる。これはどうやら、プロソフトンを付ける際にプロテクターを外さずに上から重ね付けしたため、ケラレてしまったと思われる。Pro1Dは薄枠だが、油断して2枚重ねすると良くないようだ。何事も面倒がってはいけないという教訓となった。
プロソフトン無しの画像では、最周辺の落ち込みは無く、きれいに補正されている。
下は補正無し(カメラJPEG出力)の画像。
レンズが純正では無いので、カメラJPEG出力では補正されない。このあたりはやはり高価な純正レンズが有利。
明け方には春の星座が昇ってきている。
- EOS 6D / タムロンA007 24mm F2.8開放
- ケンコー Pro1D プロソフトンA(W)使用
- ISO3200, 30sec. 固定撮影
- 長秒時NR:ON
- Lightroom4.4 による現像(レンズ補正有り)
- PSCS6, ステライメージ7, 最周辺部をトリミング
ポラリエについては、やはり極軸望遠鏡に難がある。一旦雲台とカメラを付けて構図を決めると、そこからもう一回極軸確認するのはかなりの手間だ。なお、スケールの明視野照明は、先日のLED付き電池による簡易方式でOKだった。
それから、やはり自由雲台一個だけだと構図にかなり制約が出てしまう。自由雲台2個重ねか、ジンバル雲台のような物が必要と思う。しかし、あまり色々付けすぎると、ポラリエ本来の手軽さが失われるので難しいところだ。
ポラリエでは、雲の合間からEOS 60Da + 100mmレンズを用いて、ラブジョイ彗星、アイソン彗星を撮影した。
- 2013/11/9 4:09 –
- EOS60Da, EF100mm F2.8L マクロ IS USM F2.8開放
- ISO1600, 60sec. x 6 彗星基準で加算平均
- Rstackerでダーク減算/フラット無し
- Lightroom4.4 で現像、レンズ補正
- CSPS6, ステライメージ7, トリミング有り
ラブジョイ彗星は、42mm 8倍の双眼鏡で楽に見えた。
- 2013/11/9 4:55 –
- EOS60Da, EF100mm F2.8L マクロ IS USM F2.8開放
- ISO1600, 60sec. x 9 彗星基準で加算平均
- Rstackerでダーク減算/フラット無し
- Lightroom4.4 で現像、レンズ補正
- CSPS6, ステライメージ7, トリミング有り
アイソン彗星は高度が低く、また薄雲に覆われた状態だったので、双眼鏡でも見えず、写真もかなり白カブリしてるのをなんとか処理した。
肉眼で見える彗星になるのだろうか。
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