熊本から西明石まで、SLとトロッコと代行バスと特急5本を乗り継いで帰ってきた話。

いきさつ・計画

今年度で廃止になる観光列車の指定席を「数撃ちゃ当たる」式で色々申し込んでいると、2023年4月22日のSL人吉(熊本->鳥栖)と、翌日4月23日の奥出雲おろち号(出雲市->備後落合)が取れてしまい、この2本をうまく乗り継いでいく必要が出てきた。そこで下記のようなプランを立てた。

【熊本】10:58(SL人吉)13:37【鳥栖】14:11(ハウステンボス・みどり30号)14:35【博多】14:54(こだま858号)15:45【新山口】16:21(スーパーおき6号)19:47【出雲市・宿泊】8:45(奥出雲おろち号)12:36【備後落合】14:36(芸備線普通)16:02【新見】16:38(やくも22号)17:39【岡山】18:09(こだま858号)18:59【西明石】

ところが・・・・。3月24日に突然「芸備線が落石による脱線事故で運転休止」とのニュースが飛び込んできた。まじか・・・勘弁してくれ。タイミング悪すぎ。その後やきもきして続報を待ったが、結局芸備線は備後落合~東城間で5月下旬まで運転取り止め。復旧は私が乗る予定の4月23日には間に合わなかった・・・。ただ代行バスが出るので何とか帰ってこれそうだ。予定を下記の通り修正。

【熊本】10:58(SL人吉)13:37【鳥栖】14:11(ハウステンボス・みどり30号)14:35【博多】14:54(こだま858号)15:45【新山口】16:21(スーパーおき6号)19:47【出雲市・宿泊】8:45(奥出雲おろち号)12:36【備後落合】14:36(代行バス)15:??【東城】15:26(芸備線普通)16:02【新見】16:38(やくも22号)17:39【岡山】18:09(こだま858号)18:59【西明石】

移動経路図

これで何とかなりそう。観光シーズンの土・日で混雑が懸念されるため、各特急列車の指定席は早めに確保した。特に「スーパーおき6号」には代替案が無く絶対乗る必要があり、指定が取れないと最悪3時間半自由席で立ったままになる。そして無事に上記全ての特急の指定席を確保でき、後は約1か月先の当日を楽しみに待つだけとなった。

芸備線の備後落合~東城間の景色の良いところに乗れなくて残念だが、これは復旧してから出直すことにする。また、22日に乗るこだま858号(博多->新山口)に、翌日23日も岡山->西明石区間で乗ることになるのが面白い。狙ってやったわけではなく偶然。


熊本(SL)->新山口

そして計画立案から約1か月後の2023年4月22日(土)、熊本に前泊して10時過ぎに熊本駅に到着。

熊本駅
熊本駅

熊本駅は、熊本城を連想させるような外観。駅前広場には市電の駅もある。

熊本駅前 市電(熊本市交通局)
熊本駅前 市電(熊本市交通局)

ここからスタート。まず鳥栖までは「SL人吉」に乗車。これについては下記の別記事参照。

鳥栖駅に到着後、SL人吉の回送を見送り、それから「ハウステンボス・みどり30号」に乗車。

鳥栖駅 ハウステンボス・みどり30号の入線
鳥栖駅 ハウステンボス・みどり30号の入線

これに乗って博多まで行く。鳥栖-博多は近いので特急に乗る必要は無いのだが、鳥栖駅での滞在時間を少しでも長く取りたかったのと、単に「特急に乗りたいから」。ここは自由席にしたので特急料金も安い。

この特急は佐世保発の「みどり」とハウステンボス発の「ハウステンボス」が併結されて入ってくる。車両は783系。今となってはちょっと古めなイメージ。

自由席特急券なので、みどり・ハウステンボスどちらでも良いのだが、華やかなイメージの「ハウステンボス」号の自由席に乗車した。

ハウステンボス30号・自由席車内
ハウステンボス30号・自由席車内

わずか24分の乗車で博多に到着。

博多駅・ハウステンボス号の側面
博多駅・ハウステンボス号の側面

ハウステンボス号はオレンジ色の塗装。車両の中央にドアがあり、それを境にして車両の前後がA室・B室に分かれている珍しい構造。

博多駅・ハウステンボス号の入り口
博多駅・ハウステンボス号の入り口
博多駅・ハウステンボス号とみどり号の連結部分
博多駅・ハウステンボス号とみどり号の連結部分

みどり号の緑色との色の対比が鮮やか。

新幹線ホームに移動し、こだま858号に乗車。

博多駅・こだま858号
博多駅・こだま858号

700系レールスター編成のこだま。レースルターこだまは、指定席と一部の自由席が2列+2列の座席でグリーン車並みにゆったりしているので、短距離区間や急がない旅なら、のぞみよりこだまの方が良いと思うこともある。

博多->新山口を、のぞみに何回も抜かれながら51分かけてゆっくり走り、15:45、新山口駅に到着。


私の世代ならば新山口駅というよりも旧駅名の「小郡(おごおり)駅」の方が馴染みがある(2003年に改称)。いわずと知れた「SLやまぐち号」の始発駅。子供のころにSLやまぐち号を見に来た記憶がある。現在SLやまぐち号は牽引機D51 200の故障によりディーゼル機関車(DL)で牽引し「DLやまぐち号」と称している。

それにしても人が少ない。人が一番密集している待合所で下の画像程度。

新山口駅・在来線待合所
新山口駅・在来線待合所

改札内の売店(セブンイレブン)は閉店していた。

新山口駅・改札内セブンイレブン
新山口駅・改札内セブンイレブンは閉店中

SL運休中でDLの運行も無い日とはいえ、観光シーズンの土曜日午後にこんなに人が少なければ、開ける意味が無いのかも。改札内には飲み物の自販機しかないので、この先の食べ物を調達するにはいったん改札を出る必要がある。

次に乗車する「スーパーおき6号」の発車まで時間が空いていたので、しばらく駅の中を散策した。


夕暮れの日本海を激走!スーパーおき

次に乗るのは「スーパーおき6号」。

新山口駅・スーパーおき6号
新山口駅・スーパーおき6号

スーパーおき6号は、新山口から米子を約4時間20分で走る気動車特急。車両はキハ187系気動車の2両編成。自然振り子式でカーブを高速で通過できる。また、450馬力の大出力エンジンを1両に2台搭載しているので、1両あたり900馬力。高速運転で有名な「スーパーはくと(HOT7000系)」が1両あたり710馬力(355×2)なので、それを上回る。ローカル気動車のようなシンプルな見た目からは想像できないスーパー車両。最高速度は120km/h。しかしこの前面の「見た目」はもうちょっと何とかならなかったのか。いや、このスーパー特急のおかげでSL人吉と翌日の奥出雲おろち号を乗り継げるのだから、文句は言うまい。

新山口駅・スーパーおき6号
新山口駅・スーパーおき6号

このキハ187の開発には島根県と鳥取県の資金援助があり、今回乗る1次車側面には島根県の花である「牡丹」が描かれている。また2次車両には鳥取県の花(梨)が描かれているそうだ。

さて、発車時間が迫ってきたので早速乗り込んだら、車内はがら空き。

スーパーおき6号・新山口駅停車中・指定席
スーパーおき6号・新山口駅停車中・指定席(1号車)

観光シーズンで全国旅行支援も実施中の土曜日なので、混んでいたら困ると思って指定席を取ったが、全く必要なかった。まさかの貸し切り状態になるかと思ったが、とりあえず自分たち含めて指定席車両に10人ぐらいは乗車したようだ。自由席もかなり余裕がある。

さて、新山口駅を定刻の16:21に出発。

スーパーおき6号・新山口駅構内にやまぐち号用客車が見えた
スーパーおき6号・新山口駅構内にやまぐち号用客車が見えた

出発してすぐ、新山口駅構内にやまぐち号用客車が見えた。この客車を再びSLが引く日が来るのだろうか・・・。

新山口駅から益田までは「山口線」となる。県庁所在地である山口市もあるが基本的にはローカル線で、山がちな地形を進むので、キハ187系といえどもスピードが出せず、ユルユルと走行していく。

スーパーおき6号・山口駅
スーパーおき6号・山口駅

県庁所在地の山口市・山口駅。ローカル駅の雰囲気が強い。SL運行駅としてなかなかいい感じの風情。

17:25頃、津和野駅を発車。

津和野駅・転車台
津和野駅・転車台

津和野駅構内の転車台が見えた。SLやまぐち号の蒸気機関車はここで向きを変える。SLの復帰が待ち望まれる。

17:35、日原駅発車。

スーパーおき6号・山口駅
スーパーおき6号・日原駅

「星のふる里にちはら」の看板があった。何のことかと思ったら、この駅から車で10分ぐらいの所に「日原天文台」があるそうだ。口径75cmの反射望遠鏡があり、夜間観測会も行われているよう。ここも一度訪れてみたい。

山口線の終点・山陰本線の益田駅には17:57着。17:58発。

スーパーおき6号・益田駅停車
スーパーおき6号・益田駅停車

益田駅を出て山陰本線に入ると、スーパーおきは豹変したように速度を上げ始めた。山陰本線は鳥取県内、島根県内でそれぞれの県からの補助によって線形の改良を行って高速化を図っているそうだ。益田~出雲市間は最高速度110km/h出るらしい。鳥取県内では120km/hらしいが今回は出雲市で降りるので最速区間は体験できない。それでも山口線内がノロノロ運転だったので、そのギャップが大きい。いつも通勤で乗っている新快速は130km/hなのだが、それよりも体感的に速い。

それにエンジン音も速度の体感に効果が大きいのかもしれない。変速のショックも今時のバスよりも大きいし、すごく頑張って走っている感じがある。液体変速式ディーゼル機は出来る限り残ってほしい・・・。

スーパーおき6号・山陰本線
スーパーおき6号・山陰本線・夕暮れの日本海

それから、場所によってはかなり海に近いところを走る。ほとんど波打ち際と言えるようなところ。普段通る須磨-塩屋間もけっこう海に近いのだが、それ以上かもしれない。日本海の夕暮れが美しい。良い時間帯に当たった。

スーパーおき6号・山陰本線・前面展望
スーパーおき6号・山陰本線・前面展望

先頭車から前面展望を撮影。単線区間を振り子を効かせながら激走。傾いたまま狭い非電化単線トンネルに突入する時はスリル満点。

スーパーおき6号・日本海の日没
スーパーおき6号・日本海の日没

18:45頃、日本海へ日没。日が暮れてしまうと景色が見えなくなるので、その後は出雲市着までゆっくり過ごした。

出雲市着は19:47。ここで下車した。

スーパーおき6号・出雲市
スーパーおき6号・出雲市
スーパーおき6号・出雲市

出雲市駅を出発するスーパーおき6号を見送り。下り線に居るのは行き違いのスーパーまつかぜ9号。

スーパーおきは単に新山口から出雲市への移動手段として予定していたが、乗ってみるととても面白かった。山口線から山陰本線での豹変ぶりがすごい。それに山口線沿線もまた改めて来てみたいと思った。タイミングとしては、やはりSLやまぐち号の復活後だ思う。

この日は出雲市駅前のドーミーインに宿泊して終了。


出雲市->トロッコ->備後落合駅でのんびり

翌日、2023年4月23日の朝。

出雲市駅前・ドーミーイン

結構寒いが快晴で、トロッコ日和。それにしても最近はドーミーインが高い。ホテル全体が高くなってきているけど、ドーミーインは結構値上がりが大きい気がする。そもそもドーミーインはビジネスホテルの割には大きな温泉浴場があって、朝食がとても充実していて、部屋も大きめで設備も充実していて、その割には安い。ということで以前から旅行の際にはよく使っていた。3連泊ぐらいしたこともある。でも最近はシティーホテル並みの値段になっていて、あまり泊まれなくなった。今回も迷ったが、旅行支援の割引があるので久しぶりに泊まってみた。やはり大きな風呂はいい。

さて、この日は出雲市から8:45発の「奥出雲おろち号」に乗車して備後落合駅まで行った。それは下記の別記事にしている。

奥出雲おろち号は備後落合駅に12:36に着いた。そこから東城行き代行バスの出発(14:36)まで2時間ある。こんなほぼ秘境の駅でどうやって2時間つぶそうかと心配していたが、結論から言うと全く退屈せずに楽しく過ごせた。

まず、12:57の木次行き折り返しおろち号の出発までは、停車中の機関車・客車をじっくり見たり、写真を撮ったりしていたらすぐに過ぎた。

備後落合駅・奥出雲おろち号 折り返し待機中
備後落合駅・奥出雲おろち号 折り返し待機中

停車中は駅の改札前でグッズやお茶の販売などもあった。駅や駅近くに飲み物の自販機が無いので、ペットボトルのお茶の販売はありがたい。私は備後落合駅オリジナルのタオルを購入。

備後落合駅 オリジナルタオル
備後落合駅 オリジナルタオル

折り返しのおろち号を見送り、それから13時ごろから13:40ごろまでは、おやつを食べたり、駅の中や周辺を色々見たり、良い天気だったので鳥の鳴き声を聞きながらホームでのんびりしていた。

13:40から14時過ぎまでの30分程度は、待合室にて元機関士でボランティアガイドの永橋さんのお話を聞くことが出来た。

ボランティアガイド・永橋さん(元機関士)のお話
ボランティアガイド・永橋さん(元機関士)のお話の時間

この方は、各メディアに多数出ておられて有名な方。待合室には昔の貴重な写真や資料などが展示されており、それらについての話や、昔の芸備線、備後落合駅の様子など。また、元機関士さんならではのメカニカルな話も興味深かった。実際に蒸機を運転していた方は少なくなっているので、直にお話をお聞きできる機会は貴重。

備後落合駅の待合室
備後落合駅の待合室は、資料展示室

その後、資料展示を見たりしていると、14:21に芸備線・三次方面からの列車が到着。

芸備線・三次方面の列車
芸備線・三次方面の列車

車両はキハ120で、三次方面は紫と青の帯の塗装となっている(キハ120形福塩線色)。

この車両を見ていると代行バスへの乗車が始まったので、乗り込んだ。この後には木次線からの列車も14:32に到着するはずだが、バスの中なので見ることが出来ず。芸備線・新見方面からの列車(14:28着)は運休中(代わりに東城からの代行バスが到着)。本来なら3方向からの列車が落ち合うところを見ることが出来るはずだったが、残念。

備後落合駅での2時間はあっという間に楽しく過ぎた。ボランティアスタッフの方々に感謝。


備後落合から代行バス―芸備線で新見

備後落合->東城 代行バス
備後落合->東城 代行バス

備後落合から東城までの代行バスは、観光バスタイプの大型のもの。

備後落合->東城 代行バス車内
備後落合->東城 代行バス車内

14:32着の木次線からの乗客を待ってから、14:40ぐらいに発車。席は3分の1ぐらいが埋まっていた。また今回は全員が東城行きで、途中の駅が目的地の方は居なかったので、東城駅へ直行となった。

備後落合駅から東城駅までの道路(備後落合駅前の案内図)
備後落合駅から東城駅までの道路(備後落合駅前の案内図)

備後落合駅前の案内図によると、東城駅までは国道314号線を通るようだ。備後落合駅から道後山駅は大きく迂回している芸備線をショートカットする。本当はこの区間を乗りたかったのだが・・・。

代行バスから芸備線を見る
代行バスから芸備線を見る

国道314号は芸備線に沿ったり離れたりしながら進む。東城駅には15:05頃到着。

東城駅

備後落合駅から直行したためかかなり早く着き、ここから出る新見行にはまだ20分ぐらいの余裕がある。代行バスの乗車体験も珍しいので、けっこう多くの人がバスを撮影していた。世の中には代行バスに乗りにいく「代行バスファン」の方も居られるそうな。

東城には高速バスの発着もあり、庄原や三次、広島方面には鉄道よりバスの方が便利かもしれない。

ローカル駅だけど駅舎やトイレはきれい。こんな事でもない限り、ここに来ることは無かったと思う。

東城駅・芸備線・新見行き・キハ120
東城駅・芸備線・新見行き・キハ120

ここから新見までは芸備線。車両はキハ120形。オレンジと赤色の帯で塗装されている(キハ120形津山線色)。乗客はそこそこ多く乗っていて、座席は7~8割埋まる程度。座れない人は居ないが余裕もそんなに無い。ただロングシートに座って外を見るのは姿勢が辛い。

東城発15:26、伯備線と合流し、新見着16:02。

伯備線・新見駅
伯備線・新見駅

架線が張られていて電化されているので、走っているのは「電車」。ここは中国地域色と言われる黄色い電車だらけだった。

103系電車のような、切妻型先頭車の113(115?)系。

新見駅で黄色い電車たちを見て30分ほど過ごし、次は「やくも」で岡山へ向かう。


やくも->こだまで西明石

新見駅 伯備線岡山方面 時刻表
新見駅 伯備線岡山方面 時刻表

新見駅を発着する列車の約半分が「やくも」。新見駅での待ち時間にも出雲市行きの「やくも17号」が来たので、出雲市側先頭車を撮影。これはパノラマグリーン車になっている。

やくも17号 パノラマグリーン車
やくも17号 パノラマグリーン車

やくもに使われている車両は381系電車。登場が1973年なので50年が経過している古い電車。振り子式であり、カーブを傾きながら高速に通過できる。振り子機構のため低重心化を図る必要から、通常は屋根上に設置されているクーラーユニットが床下にあって、屋根上がのっぺりしているのが特徴。私は小学生のころ、どうしても381系に乗りたくてお小遣いをはたいて大阪発の「しなの」に乗りに行った記憶がある。先日、名古屋のリニア・鉄道館で381系「しなの」を見てとても懐かしく思った。

リニア・鉄道館の381系
リニア・鉄道館の381系

長年にわたり活躍してきた381系だが老朽化のため引退が間近で、やくもについては2024年以降に新型の273系に置き換えられるそうだ。381系に乗るなら今のうち。国鉄特急色や紫色のスーパーやくも色の塗装編成も一部で復活して走っているそうだ。

さて、これから「やくも22号」に乗って岡山へ向かう。

新見駅 やくも22号 岡山行き
新見駅 やくも22号 岡山行き

新見発車は16:38。

高梁川
高梁川

やくもは高梁川を縫うようにして何回も交差しながら快走。

実はこのやくもは振り子のせいで乗客が酔うことで有名。私の会社の同僚2名が島根県に出張の際、午前中に岡山からこれに乗り、2人とも酔ってしまって、島根県で取引先の方との昼食を食べられなかったそうだ。ただ私の乗った新見以南はカーブが緩いのか、今回の私は大丈夫だった(まあ、振り子を体験したくて、わざわざ「しなの」に乗りに行くぐらいだから)。

方谷駅 マルチプルタイタンパー
方谷駅 マルチプルタイタンパー

方谷駅にはマルチプルタイタンパーが留置中。これはバラストと線路の状態を修正する保守車両。ゴツイ。こんなところで思いがけず見ることが出来てラッキー。

約1時間で岡山着。着時刻は17:39。

岡山駅 新幹線コンコース
岡山駅 新幹線コンコース

ここまでくれば「帰ってきた感」がある。もう一息。

岡山駅 上りこだま858号
岡山駅 上りこだま858号

岡山駅から700系レールスター編成のこだま858号に乗車。実はこれ、前日に博多-新山口間で乗車したこだま858号と同じ。前日に新山口で下車せずに延々と乗り続けていると、24時間前の同じ時間にここに着いていた。

岡山駅発18:09。こだまなので、のぞみに抜かれながらゆっくり走り、西明石駅に定刻通り18:59に到着。

西明石駅 こだま858号下車
西明石駅 こだま858号下車

西明石駅内のスーパーで夕食を買って我が家に帰着。お疲れさまでした。


今回使用した乗車券。

熊本->西明石の乗車券

熊本->西明石は通常ならば新幹線さくら―ひかり(orこだま)の乗り継ぎで3時間強で帰ってこれるが、今回は結構複雑な経路をたどった。切符の経由欄に経由地が収まりきらず手書きになっている。鉄道系YouTuberの方々がやっているような複雑怪奇な片道切符には及ばないが、それでもちょっと珍しいので、西明石駅で無効化して記念に貰ってきた。

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