- 【環境】2021/4/11 19:31 – 21:21 / 兵庫県明石市/気温13℃/光害レベル:SQM-L測定値=18.1
- 【光学系】Askar ACL200(200mm F4)/ Quad BPフィルター
- 【カメラ】ASI294MC Pro
- 【架台・ガイド】ケンコーSE2赤道儀/SVBONY 30mm F4ガイド鏡/ASI120MM Mini
- 【ソフトウェア】<撮影><ガイド>ASIAIR PRO/ <処理>(下記の通り)
- 【撮影法】センサー温度0℃・ゲイン200・オフセット30・180sec x 28コマ/ASIAIR PROによるオートガイド・ディザリングあり
- 【処理法】
- PixInsight: WBPP、DBE、PCC
- Photoshop CC、ステライメージ9による調整
- 2×2ソフトビニング・トリミングあり
現在、おうし座を通過中の火星が超新星残骸のM1(かに星雲)に接近している。この画像は一昨日(2021/4/11)の夜に撮影したもの。
接近と言っても4°ほど離れているので、フォーサーズセンサー+200mmレンズの画角にぎりぎり収まる程度。最接近は4/15の夜だが、その時点でも3°40’程度離れている。かに星雲自体が小さいのであまり接近したという感じではない。
上の画像で火星が若干左右に伸びているのは、撮影した2時間弱の間に移動しているため。この間に薄雲の通過で没になったコマも多くあり、最終的に28コマを合成した。かに星雲は200mmでは豆粒のようにしか写らないが、ステライメージのマルチバンドシャープ処理で内部の繊維状の模様がなんとなく分かるようになった。
光害地の低空で、しかも夜早い時間帯ということで光害が多めなので、Quad BPフィルターを用いたが、背景の色ムラはかなり強めになり、PixInsightのDBEやABEによる補正を行っている。
今後、4月17日の夕方~夜には火星とかに星雲の間に月齢5.3の月が入る。また4月26日の夕方には火星とM35(散開星団)が0°32’程度まで接近する。これは晴れれば500mm程度で狙いたい。長焦点になるほど火星の移動がわかりやすくなるはず。
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