2021/8/5の夜に撮影した土星と木星の動画を処理した。
この日は透明度が悪く、ほぼ無風なのにシーイングもあまり良くなかった。ただ、今年の夏の天候はどうも不安定で雲が多くスッキリ晴れる日が少ないため、多少条件が悪くても衝前後の惑星は撮影しておきたい。
まずは8月2日の衝を数日過ぎたばかりの土星。
今の土星はやぎ座の中にあって南中高度が低いため、住宅密集地では付近の住宅からの排気に影響される。特に真夏は真夜中でもエアコンを運転するためか、安定していそうな空の雰囲気なのに、像はユラユラしていることが多い。
次は今月20日に衝を迎える木星。
木星撮影時には日付が変わり8/6になっている。この時のシーイングは上の土星撮影時よりも悪化した。そのため、比較的シーイングの良かった前回(7/24)よりもボヤけた感じになった。
視直径は今回48.7″だが、8/20の衝の時には49.1″になる。わずかな0.4″の違いなので、現在ほぼ最大の視直径になっているといえる。
これからしばらく木星が衝直前の観測最適期で、ペルセウス座流星群(8/12夜)もあるが、どうも台風などで天気の悪い日が続くようだ。土星も木星も昇ってくる時間帯が早くなり、平日でも見やすくなってくるので、できるだけ晴れ間を逃さないようにしたい。
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