さぬきこどもの国スペースシアター(プラネタリウム「水の惑星」)

10月初めの休日、香川県まで車で出かけて「天体望遠鏡博物館」を訪問した。

それから昼食後、次に訪れたのは高松空港のすぐ横にある「さぬきこどもの国」。目当てはその中にある「スペースシアター(プラネタリウム)」。

ここは名前の通り子供が主体の施設で、この日も休日ということで子供連れの家族でいっぱいだった。プラネタリウムも子供向けのプログラムが中心に組まれているが、時間帯を選べば大人向けの番組も楽しめる。

さぬきこどもの国 スペースシアター前
さぬきこどもの国 スペースシアター前

2Fバルコニーからプラネタリウム番組の垂れ幕が下がっているが、やはり幼児~小学生ぐらいを対象とした番組が多い。

さぬきこどもの国 スペースシアター入口
さぬきこどもの国 スペースシアター入口
プラネタリウム投影機模型など
旧プラネタリウム投影機など

入口・ロビーも子供向けの造り。クレヨンしんちゃんの撮影ブースの横に旧型の投影機(五藤光学・GSS-HELIOS)があった。これは、こどもの国が開園した平成7年から平成30年まで使われていたそうだ。現在はCHIRON(ケイロン)IIIに置き換わっている。これは今年6月に訪問した「北九州市科学館(スペースLABO)」と同じ。

北九州市科学館のドームが直径30mなのに対し、ここは20mなので2/3となる。とはいえ、入ってみるとそれほど狭い印象は無い。

さて、今回見たのは「水の惑星」。

水の惑星
水の惑星

KAGAYAさん(KAGAYAスタジオ)の作品なので、美しい映像であることは間違いない。

YouTubeにトレーラーがあった。

この日はスペースシアターの外には子供たちがあふれるほどいたが、この番組の入場者はごくわずかで10人いたかどうか。大人向け番組なので子供たちは入らないようだ。クレヨンしんちゃんとか、妖怪ウォッチとか、しまじろうを見るのだろう。

座席は二人ずつペアで座れるタイプが多く、子供連れでも気兼ねなくみられると思う。なお座席は全て自由席なので、席にこだわるのであれば開場前に列に並んでおく必要がある。チケットは券売機で発売しており、おそらく定員分が売れたら終了なのだろう。

さて、その内容はやはり美しい映像の連続で、やはり見てよかった。KAGAYAさんのタイムラプス映像はやはり素晴らしい。いて座・さそり座の天の川付近に明るい木星が居る映像が多かったので、2~3年前ぐらいに撮影されたものが主体なのだろうか。

CGも、土星の輪や衛星を通過していくシーンが圧巻だった。やはり大きなドームで見る価値がある。

見終わった後、久しぶりに自分でもタイムラプスを撮りたくなった。もちろんKAGAYAさんに及ぶべくもないが、やはり自分で撮ってみるという体験自体の楽しみがある。しかし、遠征に行くとどうしても広角レンズを装着したカメラは、ポタ赤に載せての星野撮影に振り向けてしまう。

この「水の惑星」は、自宅近くでは「姫路科学館」で上映されているようだ。


さて、プラネタリウムの時間待ちの間、さぬきこどもの国の中を少し見て回った。子供向けの施設ではあるが、大人も興味を持てる展示がいくつかあった。

まずは「YS-11型航空機」。いわずと知れた有名な国産旅客機。これが園内に展示されているが、土日や春・夏休みを中心に内部公開されている。この日は土曜日で公開日だったので早速行ってみた。

YS-11型航空機
YS-11型航空機

YS-11型には乗ったことは無く、近くで見るのは初めてかも。機体は思ったよりは小さい。そしてプロペラが思ったより大きい。

主翼の下から
主翼上部
主翼上部

それにしても、ものすごく天気が良い。空はほぼ快晴で空気が澄んでいて透明度も良さそう。新月期・快晴・土曜日の天体写真絶好機に、高松で子供たちに混じってYS-11に乗っている場合なのか・・・。

客室内も思ったより狭い・・・。と思ったが、飛行機はこれぐらいが普通か。普段あまり飛行機に乗らないので感覚が良く分からない。

YS-11 客室
YS-11 客室

そして、操縦席にも座ることが出来る。

YS-11操縦室
YS-11操縦室

実際に座ってみたが、ここは本当に狭い。コンパクトカーの運転席よりも窮屈で、座るだけでも一苦労する。

操縦席からは高松空港のターミナルや管制塔が見える。

操縦席から見た風景(高松空港)
操縦席から見た風景(高松空港)

外に出ると高松空港の滑走路がすぐ側なので、実際に飛行機が離着陸するところを見ることが出来る。

高松空港
高松空港

次に見に行ったのは「ことでん60型62号」。

ことでん60型62号
ことでん60型62号

これは香川県を中心に走っている「高松琴平電気鉄道」で昭和23年から平成14年まで走っていた車両。元々京浜急行で大正2年から使われていて、その後ことでんに来たので、89年間稼働しており、これは日本一長く走り続けた電車だそうだ。

ことでん60型62号

ことでんの車両は京急から譲渡されたものが多いが、理由の一つとしては、両者共に軌間(ゲージ)が1435mmの標準軌であり、台車をそのまま使えることがある。

広い軌間に15mの短い車体の組み合わせは、普段JR在来線を使っている私にするととても新鮮に見える。

ことでんについては、この翌日の「鉄分補給の日」に高松市内で乗車し、様々な車両を見ることになる。

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