香川で鉄分補給の日

10月初めの休日に、香川県さぬき市の「天体望遠鏡博物館」、高松市の「さぬきこどもの国スペースシアター」を訪問し、「星分」を十分に補給した。

その後、その日は高松市内に宿泊した。新月期+土曜日+快晴という好条件だったが、ホテルを高松駅近くに取ってしまったのでやむを得ない。そして翌日、車を市内の駐車場に置いたまま、鉄分の補給に出かけることにした。

6月の北九州旅行の時もそうだったが、鉄道旅行をするついでにプラネタリウムや天文台を訪問する(またはその逆で、天文施設を訪問するついでに付近の鉄道に乗る)というのは昔からよくやっているパターン。


ことでん(高松琴平電気鉄道)

琴平まで乗車する時間が無く高松市内で少し乗っただけだが、それでも数種類の塗装の車両を見ることが出来た。

ことでん 高松築港駅 1200形
ことでん 高松築港駅 1200形

1200形は京急700形を導入して改造したもの。ことでんも京急も標準軌(1435mm)なので台車をそのまま使えるのが利点らしい。下半分緑の塗装は長尾線カラー。

ことでん 高松築港駅 1080形
ことでん 高松築港駅 1080形

1080形は元京急1000形。下が黄色の塗装は琴平線カラー。柵が被ってしまった。

ことでん 高松築港駅 1200形 ウクライナカラー
ことでん 高松築港駅 1200形 ウクライナカラー

そして、今年話題の「ウクライナカラー」。

ことでん 高松築港駅 1200形 ウクライナカラー
ことでん 高松築港駅 1200形 ウクライナカラー

政治的意味合いはさておき、単純に配色として見ると鮮やかで良い色だと思う。

それにしても、普段JR在来線を利用している私にとって、標準軌はとても広く見える。特に複線は、軌間と複線の内側線路どうしの間隔がほとんど同じぐらいに見えてしまう。例えば下の踏切の画像を見るとそれが実感できる。

ことでん 栗林公園駅横の踏切

特急いしづち

四国内の特急には一度も乗ったことが無かったかも。ということで、短い距離だがJR高松から多度津まで特急「いしづち」に乗ってみた。これは高松~松山間をJR予讃線経由で走る電車特急。

特急いしづち 8000系電車 高松方先頭車 高松駅
特急いしづち 8000系電車 高松方先頭車(8502) 高松駅

乗車したのは8000系。高松方の先頭車は流線型非貫通型。むかし仕事で頻繁に乗った山形新幹線の400系が戦闘機みたいでカッコよかったが、それを思い出させる。

特急いしづち 8000系電車 高松方先頭車 高松駅
特急いしづち 8000系電車 高松方先頭車(8502) 高松駅
特急いしづち 8000系電車 松山方先頭車 高松駅
特急いしづち 8000系電車 松山方先頭車(8202) 高松駅

3両編成で、松山方の先頭車は貫通型となっている。これは後で宇多津駅にて岡山発の特急「しおかぜ」と併結するため。

さて実際に乗車してみての印象だが、振り子電車なので、カーブを車体を傾けながら高速で通過していく感覚が気持ちいい。動画を撮影したが、この感じはなかなか動画でも伝わりにくい。

振り子でカーブを通過(画像では伝わりにくい)

また、前述の通り宇多津駅で先に停車している岡山発の特急「しおかぜ」に併結する作業を先頭車内から見ることが出来た。

先に停車している「しおかぜ」に接近。
ある程度近づくと、貫通扉を開けた状態で接近していく。
連結直前
連結完了

あっという間だった。

この後しばらく走って「多度津」に到着。短い「いしづち」乗車はこれで完了。


8620形蒸気機関車58685号機

多度津に来た目的は、駅前に静態保存されている8620形蒸気機関車58685号機を見るため。これまで行きがかり上、全国で撮影した8620形の画像を集めている。

今回せっかく近くの高松まで来たので、特急に乗ってみるのと合わせて立ち寄った。

展示場所は駅を出て右側のコンビニの角を右に曲がってしばらく歩いたところ。

8620形蒸気機関車58685号機(多度津駅前)
8620形蒸気機関車58685号機(多度津駅前)
8620形蒸気機関車58685号機(多度津駅前)
8620形蒸気機関車58685号機(多度津駅前)

屋根はあるが、それでも塗装がかなり傷んできている印象。

8620形蒸気機関車58685号機(多度津駅前)
8620形蒸気機関車58685号機(多度津駅前)

ナンバープレートもくすんで見えにくい。

SLライトアッププロジェクトの看板

多度津高等学校によるSLライトアッププロジェクトの看板があった。調べてみると2015年ごろに行われたらしい。これは今でもライトアップされているのだろうか(夜にならないと分からない)。

炭水車(テンダー)後部
炭水車(テンダー)後部
運転台内部
運転台内部
運転台側面
運転台側面
昭和45年10月の記念碑
昭和45年10月の記念碑

記念碑によると展示されたのは昭和45年(1970年)なので、今年で52年になる。

今、全国各地で保存・展示されているSLがメンテナンスされなくなり、傷みが激しくなって解体されるケースが多くなっていると聞く。この58685号機も、WEBを検索すると数年前ぐらいまでは結構きれいな状態だったようだ。現状はまだそれほどひどくは無いが、確実に傷んできており、このままではボロボロになるのも時間の問題かと思う。

このあと、多度津からJRで高松まで引き返した。時間があれば土讃線で琴平まで行って、ことでんで高松まで戻りたかったが、時間があまりなかったので、そのまま単純に予讃線で引き返した。


その他の車両

その他にも高松駅などで様々な車両を見ることが出来た。

1500形気動車
1500形気動車 高松駅
観光列車「四国まんなか千年ものがたり」 
観光列車「四国まんなか千年ものがたり」 キハ185系気動車 多度津駅

これは「キハ185系」といっても、3両編成すべてがグリーン車の「キロ」となる。

観光列車「四国まんなか千年ものがたり」 キハ185系気動車 多度津駅
観光列車「四国まんなか千年ものがたり」 キハ185系気動車 多度津駅

たまにはこういう観光列車にも乗ってみたい。

7200系電車
7200系電車 高松駅

7200系は四国の国鉄線で初の電車である121系をリニューアルした形式。これに乗って多度津から高松駅に戻ってきた。まあ普通の近郊型電車。

予讃線8000系アンパンマン列車(特急いしづち) 高松駅

朝に多度津へ向かうときに乗った「特急いしづち」は、一部の編成がアンパンマン塗装になっているようだ。

2700系気動車 特急「うずしお」
2700系気動車 特急「うずしお」 高松駅

2700系気動車も振り子式。

岡山行きマリンライナー 5000系 高松駅
岡山行きマリンライナー 5000系 高松駅

車で来ていなければこれに乗って帰るのだが、今回はパス。


マリンライナーに乗りたかったが、車を置いて帰るわけにいかない。栗林公園など高松市内を観光した後、車に戻って瀬戸大橋経由で帰路についた。自宅の明石までは往路の淡路島経由よりも距離が長くなるが、同じ道を戻るのは面白くない。

天気も良いので、瀬戸大橋の与島PAで降りて展望台へ行ってみた。

瀬戸大橋 与島PA
瀬戸大橋 与島PAからの眺め

天気が良く、非常にいい眺め。瀬戸大橋を渡るのはとても久しぶりな気がする。少なくとも25年ぐらいは経ってるかも。

瀬戸内の海を行きかう船が逆光の海にシルエットで浮かぶ様子もいい感じ。

私が好きな緑川洋一の作品風に加工してみた。

瀬戸大橋 与島PAからの眺め 緑川洋一風

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