昨日(2020/12/20)夕方の木星と土星。最接近1日前の様子を撮影した。
鏡筒は12/19と同じミューロン180C+純正レデューサー(1728mm・F9.6)。カメラはASI294MC Proを用いた。画素ピッチがより細かいASI183MC Proの方でも一応撮影していたが、画像サイズが大きくなりすぎるためかRegiStaxでのスタック処理がうまく行かず、動画にしても294MCに比べて高精細感が無かったため、294MCの方を使用した。
まずは動画(トリミング済み)。
低空のためシーイングは非常に悪く、常に全体が揺れている状態。特に土星は暗いためか、全体が消えてしまう瞬間もあった(薄雲もあったのかも)。
RegiStaxでスタックして静止画化して、ウェーブレット処理、その他各種調整をすると、土星の輪がはっきりして、木星の縞も見えてきた。
このときの角距離は約11分角で、近視と乱視を少し緩めの眼鏡で矯正している私でも肉眼で楽に分離できた。木星が下、土星が上の状態で縦に並び、沈んでいく様子がはっきりわかった。4cm8倍の双眼鏡で見ると、非常に明るい二重星のような印象。有名な「北斗七星のミザールとアルコル」の角距離が11分47秒なので、ちょうど今回の木星と土星と同じになる。
「ミザールとアルコル」をこれまであまり真剣に見たことがないので、分離できたかどうか記憶に無いのだが、同じ角距離でも明るさが分離のしやすさに影響するのだろうか。ミザールは2.2等・アルコルは4.0等に対し、昨日の木星はマイナス2.0等・土星は0.6等になる。
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