昨夜は中秋の名月だったが、月は眺めるだけで撮影せず、望遠鏡を惑星撮影セットにして土星と海王星を撮影した。
まず土星は昨年9月30日以来、約1年ぶりの撮影となった。
衝は8月28日だったので約一か月も過ぎてしまっている。この夏は天候と自分の都合がなかなか合わず、シーイングの安定した夏の時期を逃してしまった。それでも昨夜はこの季節にしてはシーイングが安定していて、比較的良好だった。
フリップミラーを切り替えて眼視でも見たが、像の揺れは少なく、本体の模様もくっきり見えた。
土星は模様の変化も少ないので頻繁に撮影してもあまり変化が無いが、さすがに1年も経つと環の傾きがかなり変わってくる。昨年に比べると一段を傾きが小さくなり環が見にくくなった。これから更に傾きが小さくなり2025年春ごろに真横を向くようになって見えなくなる。
次に土星の少し東に位置する海王星をついでに撮影した。
海王星は視直径が2.4秒角しかなく、模様も分からないので、ただの青い円盤にしか見えない。今回は約3年ぶりの撮影となったが、数年経過しても特に何か変わるわけではない。ただシーイングが前回より良かったので、星像のボケ具合が前回よりマシになって引き締まった円盤像になった(前回の撮影は下の記事)。
海王星の撮影後は、中秋の名月ということで月を撮影しようと思ったが、その時点で薄雲に覆われてしまった。木星も撮影したかったので、そのまましばらく待ってみたが雲が切れなかったので、片づけて寝ることにした。今年の夏は暑くて雨も少ない印象だが、その割にはいつも雲が出ていてスッキリとした快晴にならない。そんな日が続いたので、星雲星団も惑星も撮影出来る機会が非常に少なかった。
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