本日発売の星ナビ7月号に、PENTAX O-GPS1のアストロトレーサー機能を用いた作例が紹介されていた(天文ガイドの方にも記事があるが、そちらは未購入)。
なお、ここで紙面を転載する訳にはいかないので以下は感想のみ。
星ナビの作例は、PENTAXの16-50mm F2.8EDを18mm・F3.5にして、夏の大三角を3分露出で撮影したものだが、やはり歪曲収差の影響で周辺部の星像は流れ気味だった。この星像の流れは、レンズの歪曲収差に依存するので、焦点距離が同じレンズで比較しても異なってくる。作例の16-50mmF2.8EDの歪曲収差が他のレンズと比べてどの程度なのかはよく分からないが、私としてはこれくらいなら、(お手軽撮影としては)許容範囲だと思った。赤道儀を使っても周辺部星像がこの程度流れてしまうレンズはある。
画面中央付近は完全に点像であり、広角域での追尾精度に問題は無さそうだ。
もちろん、3分1コマのみでも周辺星像の流れが出るということは、複数枚コンポジットするのは苦しそうだが、歪曲収差の少ない標準~望遠域の単焦点ならOKかもしれない。しかし望遠域では追尾精度の方が問題になりそうだ。
なお、同条件で赤道儀を用いて撮影した時の星像も掲載されていたが、こちらは周辺部まで良好な星像であった。この16-50mmF2.8EDは、星野写真用として優秀なのかもしれない。キヤノンやニコンの同クラスの高級ズームより安いのも良い。K-5の高感度画質も評判良いし、O-GPS1にはタイマー機能も付いているようだし、これから手軽に星野写真を始めるなら、PENTAXという選択も有りかと思う。
次は、PEXTAX純正の天体仕様(Hα透過フィルター仕様)カメラが出てくれることに期待。
O-GPS1のメーカーサイトにも作例があるが、画像が小さくてちょっと分かりにくい。
コメント