昨夜、兵庫県多可町へ遠征した。メンバーは私とりんしゃんさん、Hさんの3人である。ちょっと風が強かったが、日没前から快晴の素晴らしい天気であった。
さて、今回の私の第一の目的は、おとめ座銀河団のM天体を眼視で見る事。春は透明度が悪いことが多く、暗めの系外銀河を見るチャンスがなかなか無かったので、今回は絶好の機会である。
しかし、やはり写真も撮りたいので、まずはスカイメモRをセッティングした。最初の撮影対象は「ルーリン彗星(C/2007 N3)」である。この彗星は現在ふたご座を通過中であり、まだ見る事が出来るはずである。位置を確認するために4cm8倍の双眼鏡で彗星がいるはずの場所を探したが見えなかった。かなり暗くなっているのだろう。しかし200mm望遠レンズで撮影するとしっかり写ってくれた。尾もうっすらと確認出来る。
- Canon EOS Kiss X2 / EF200mm F2.8L II USM
- F2.8 ISO800 120sec. x4 コンポジット
- スカイメモR/ノータッチガイド
- ステライメージによる処理、トリミングあり
次に眼視用のSE120とポルタをセッティングし、ふたご座に向けて彗星を探すとあっさりと見つかった。しかし、先月見たときと比べるとかなり暗くなっている。この新月期が見納めかもしれない。
その後、写真はスカイメモRで適当に星座などを撮ることにして、第一の目的である眼視の方に力を入れることにした。昨年KissX2を買ってからは活動が写真撮影中心になっていたので、経緯台で星図を見ながらの天体導入は久しぶりである。遠征地で貴重な好天に恵まれると、写真か眼視かいつも迷う。そのため写真用のスカイメモ&カメラ一式と眼視用のSE120の両方を常に持って行くのだが、いつもはどうしても写真のほうに力が入りがちになってしまう。もちろん撮影中はスカイメモにお任せなので、その間に眼視も出来るはずなのだが、星図を広げるまでは行かず、位置を知っている天体を適当に入れて眺めるだけになってしまっている。しかし今回は、かなりの数の系外銀河と、その他のM天体などを見る事が出来た。
そうしているうちに2時を過ぎて夏の星座が昇り始めたが、3時前には月が出てくるので、最後にアルビレオを見て撤収した。
夏の天の川が見られるのはもう少し先になりそうだ。
- Canon EOS Kiss X2 / タムロン A16
- 17mm F3.5 ISO400 300sec
- プロソフトンA
- スカイメモR/ノータッチガイド
- Canon EOS Kiss X2 / タムロン A16
- 17mm F3.5 ISO400 300sec
- プロソフトンA
- スカイメモR/ノータッチガイド
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