オートガイドのキャリブレーションについての考え方

現在、私が使用できるオートガイドソフトは2つある。

1つは昨年購入した市販品の「ガイドウォーク(趣味人)」で、これはリレーボックスとガイドソフトがセットになっている(ガイド用カメラであるNexImageも同時に購入した)。もう一つはフリーソフトの「iAG」であり、このリレーボックスは自作品である(実際には私が作ったのではなく、α版テスト用に開発者から提供された)。

どちらもガイド用カメラでガイド星のズレを検出し、適切な補正量を計算してリレーボックスに出力するという、オートガイドシステムとして基本的な仕組みは同じである(ガイド用カメラとリレーボックスのインターフェイスがUSBであるところ、カメラの露出制御が出来るところも同じ)。ここで、その「適切な補正量」の計算に必要な情報を得るために行うのが「キャリブレーション」であるが、これについては、その方針が両者で異なっている。

iAG
iAG

まずiAGについては、基本的にガイド星を変更するたびにキャリブレーションを実施しなければならない。なぜなら、補正量とその方向は、ガイド鏡が極軸の東にあるか西にあるか(テレスコープEAST・WEST)、またガイド星の赤緯によって変わってしまうためである。つまり撮影対象が変わるたびにキャリブレーションをやり直す必要がある。

一方、ガイドウォークはキャリブレーションとガイド時の両方において、テレスコープEAST・ WESTと、ガイド星の赤緯(絶対値)を入力して、その値から補正量を換算する仕組みになっている。つまり、一回キャリブレーションを行えば、後はテレスコープEAST・WEATが入れ替わっても、ガイド星の赤緯が変わっても、キャリブレーションのやり直しは不要だ。

ガイドウォークのキャリブレーション時
ガイドウォークのキャリブレーション時
ガイドウォークのガイド時
ガイドウォークのガイド時

このように書くと、ガイドウォークの方式のほうが効率的に思える。実際、手順を間違えなければそのとおりだろう。しかし、この「間違えなければ」という所が問題だ。実際に使ってみると、ガイド星を変えたときにテレスコープEAST・WESTと赤緯の設定変更を忘れてしまうという事が何回もあった。撮影中は他にいろんな作業があって、どうしても忘れがちになる。キャリブレーション時からして設定を忘れるということもあった。

なお、テレスコープEASTとWESTを間違えるとガイド出来なくなるが、赤緯設定についてはそれほど厳密でなくても良いので、とりあえずガイド出来る。

結局、これならガイド星を変えるたびにキャリブレーションした方が確実だろうというのが、現在の私の考え方である。実際、撮影対象・ガイド星導入や撮影に費やす時間に対して、キャリブレーションの時間は短いので(1分程度)、効率的にも問題ない。

もちろん、この件については慣れや好みの問題なので、どちらが良いとか悪いとかの話ではない。私のように「うっかり忘れ」が多い者にとっては、iAG方式のほうが手間が若干増えるが確実だと思う。

理想は、赤道儀と連動して撮影対象(ガイド星も近傍とする)の位置と望遠鏡の状態を自動取得して計算してくれることだろう。

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