X-E2キットレンズでのオリオン座撮影

20131229-orion-XE2
オリオン座
  • 【環境】2013/12/29 22:22 – 22:53/兵庫県多可町/気温 -6℃/光害レベル:SQM-L測定値=20.6
  • 【光学系】XF 18-55mmF2.8-4 R LM OIS -> 55mm F4開放
  • 【カメラ】FUJIFILM X-E2
  • 【架台・ガイド】ポラリエ/ノータッチ恒星時追尾
  • 【ソフトウェア】<処理>(下記の通り)
  • 【撮影法】ISO1600・180sec x21コマ
  • 【処理法】:RStackerによるダーク減算(フラット処理は無し)、Lightroom 5.3による現像、ステライメージ7で加算平均・Photoshop CCで調整

結果は、今ひとつ良くない出来のように思う。

分かっている原因は色々あるのだが、主に自分が手を抜いたりうっかりミスしたのが良くなかった。

まず、このレンズはキットレンズとしては優秀だが、望遠端55mmでは開放F値が4.0と暗めになる(といっても、一般的な一眼レフのキットレンズよりは明るめではある)。そのため、開放4.0で撮影したが、それで良かったのかどうか。

ピクセル等倍で中央部と右上の星像を比べると、やはり右上の星像はかなり悪い。

左側はこれほど悪くはないので、個体のバラツキなどがあるのかもしれない。

それから、ちゃんとフラット画像を撮らなかったこと。

このレンズは広角開始ズームなのでレンズフードは花形であり、ELパネルを当てにくい。、そのためフラット撮影はせず、ステライメージの周辺減光補正のみに頼ることとなった。なお、Lightroomの現像ではレンズプロファイルがないために補正出来なかった。

その結果、星雲の強調処理を進めていくと、周辺部が救いようの無い状態となり、この部分はトリミングで切り捨てた。

やはりフラット処理は大切。
(といっても広角~標準域では難しいが・・・)。

最後に、この撮影では40コマ以上の枚数を撮影したが、その後半分はピントがずれていた。おそらく、ピントリングをしっかりテープ止めしていなかったため、レンズヒーターのコードに引っ張られてずれたのだと思う。これはうっかりミス。コンポジット出来る枚数が半減してしまった。

またこの撮影地は光害によるカブリもあるため、それを補正する処理などをしていると、あまりぱっとしない画像となってしまった。

今のところXシリーズには、70~100mm前後の明るい単焦点レンズがないので、フラット処理のしやすい中望遠~望遠での撮影は、他社製のレンズを組み合わせるしかなさそうだ。

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