国立天文台 三鷹キャンパス

見学エリアの一番奥は、天文機器資料館(旧・ 自動光電子午環 観測室)。その周囲には1.2m電波望遠鏡、6mミリ波望遠鏡などがある。

1.2m電波望遠鏡と天文機器資料館(旧・ 自動光電子午環 観測室)
1.2m電波望遠鏡と天文機器資料館(旧・ 自動光電子午環 観測室)

自動光電子午環は比較的新しい装置で、1982年(昭和57年)に完成、1998年(平成10年)まで使われていた。使用期間は約16年ということになり、天文台の他の機器類に比べて短め。

自動光電子環の説明
自動光電子環の説明

上の説明にある「子午線標」は、南北の少し離れたところの窪地に2棟あった。

自動光電子環の子午線標
自動光電子環の子午線標

現在、 自動光電子午環 観測室 は「天文機器資料館」として使われており、様々な機器類が収められている。

天文機器資料館 機器類展示
天文機器資料館 機器類展示

ニコンの20cm屈折望遠鏡も使いどころのないまま保管されていた。もったいないが、大口径反射鏡と電波主体の最新観測環境においては、遺産的価値しかないのかもしれない。

NIKON 20cm 屈折鏡筒
NIKON 20cm 屈折鏡筒

自動光電子環がその設備規模の割に比較的短命に終わった理由は、この張り紙にあった。

自動光電子環運用終了の理由と天文機器資料館について
自動光電子環運用終了の理由と天文機器資料館について

滞在できる時間が短く駆け足で巡ったため、それぞれの設備をじっくり見ることができなかった。売店にも寄りたかったが時間切れで断念。すべてを丹念にを見ていけば2~3時間から半日程度は必要になるかと思う。

大雑把な感想としては、「昔の機械精度と寿命(耐久性)は優秀」、「太陽観測に注力」、「子午観測に注力」、「屈折望遠鏡は遺産」。

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